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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2018夏・日本列島跳躍旅行(4)夕鉄バス本社ターミナルから歩きはじめる

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 新夕張行のバスが去った夕鉄バス本社ターミナル。ここから夕張駅まで、最寄りの鹿ノ谷駅から汽車に乗って行けるのですが、この際市内をゆっくり見てみたいので、歩いてみることにしました。距離は3キロちょっと、軽い運動です。

 

 

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 乗客が誰もいないターミナル。聞こえるのはカウンターの奥から、職員の声ぐらいです。

 

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 そのカウンターに掲げられた路線図。札幌方面行のルートがいくつかと、夕張市内の路線が示されています。

 

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 ただ、ルートが分かれている割に、バスの本数は多くありません。特に終発は16時半という早さです。一方のJRだと最終列車は19時台、乗り換えればその日のうちに札幌までたどり着けます。JRが廃止される以上、夕方以降の交通手段をどうするかが課題となりそうです。

 

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 かつての売店でしょうか、シャッターが下りています。啓発ポスターが貼られている辺り、このシャッターが再び開くことは考えにくいです。普通なら、いずこも同じ地方の姿に、寂しさを覚えるところです。

 が、このポスター。もちろん啓発内容は全く正しいですし、内容と土地柄からすればこれ以上ない人選ですし、訴求力は高いことでしょう。ですが、私の心のどこかが、素直に受け入れることを拒絶しています。というか、どうしてこうなった。

 

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 それでいいのか、レアード。

 

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 何とか気持ちを切り替えて、ここからJR夕張駅まで歩きます。出発地点のバスターミナルは旅行代理店も兼ねているようで、昔懐かしいJALの旧ロゴに加えて、日本エアシステム(!)のロゴまで出ていました。

 去りゆく平成の一時代を示すボード、これがレトロな看板として評価される日は来るのでしょうか。

 

 

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 バスターミナルから夕張駅までは道道38号線で一本なので、そうそう迷うことはありません。夏とは言え炎天下とは程遠い北海道、歩く分にはむしろ丁度良いぐらいです。

 

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 しばらく歩くと、向かいにテニスコートが見えてきます。確かに、来るときのバスにも、テニスコート前と言うバス停がありました。見た限りでは利用者の姿はありませんが、整備はされているようです。

 

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 緩い上り坂を登って、三叉路の近くまで来ました。札幌方面のバスはここで左に折れ、すぐにトンネルに差し掛かります。

 

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 先程も見た三叉路の広告。これだけの観光資源があって、なぜ財政破綻してしまったのか。地域資源作りに四苦八苦する自治体を見るだけに、割り切れない思いは否めません。

 

 

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 来しなのバスで通ってきた道路。栗山町でも22キロ、千歳空港、羽田空港高知龍馬空港高知市内まで何百キロ。たった一日で、思えば遠くへ来たもんです。

 そして、ここから歩くのは3キロちょっと。あらためて考えてみれば、僅かなものです。

 

 

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