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それでも、東アジアのななめ上を目指す。

第19回世界社会学会議参加記(4)Day 3

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 トロントに来て4日目ですが、いまだに時差に身体が慣れず、目が覚めたらまだ4時でした。ただ、日本から持ち込んだ仕事は山ほどあって、ヒマを持て余すことはありません。次から次と書類にかかっている間に夜が明けて、朝食の時間となりました。

 

 

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 朝食会場のカフェテリアは、ロジャーズ・センターに隣接していて、窓からはスタジアムが見渡せます。ただ直近で試合があるのは週末で、現状は人工芝を敷き直している途中、ご覧の通り土台のコンクリートが剥き出しになっています。

 こうして見ると、いかに人工芝の質が上がったとはいえプロ野球選手は硬いコンクリの上でプレーを続けているわけで、身体への負担は相当なものなんだろうとあらためて思わされます。その一方で、芝を取り払えば多目的に使えるのは、施設の持ち主からすれば大きなメリットなわけです。私自身、新卒(博士)の時に今の京セラドーム大阪での就職フェアに参加することもありましたし。それに、この規模のスタジアムなら世界社会学会議レベルの学会は十分開けるでしょうし、そういう機会があれば、ぜひ参加してみたいものです。ドームで学会と言うと福岡でも実績が(以下自粛

 

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 朝食を済ませて会場に。今日も本当にいい天気です。鉄道を越える陸橋には両脇に花々が飾られて、気分が和みます。

 

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 5分程で会場着。今日も朝から晩までいろいろ参加予定です。

 

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 朝一のセッションはRC20によるもの。世界各国・地域にまたがる規模の社会調査「世界価値観調査」(WVS)とタイアップしたセッションで、WVSのデータを活用した報告が行われます。

 ただ、この日は4名の報告が予定されていたところ、1名が欠席ということで、実際の報告は3名でした。こんな風に、セッションが始まったのに予定していた報告者が現れず、報告が飛んでしまうことは、国際会議ではままあることです(欠席が事前に分かっている場合もないではないですが)。勿体無いことですし、けしからんと思われる方もいらっしゃるでしょうが、中には費用の工面がつかなかったり、政治的な理由で出国できなかったりで、報告を断念せざるを得ない人もいるので、一概に責めるわけにはいきません。

 

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 その後ホールの展示を見て回ったり、昼食に合わせてコーヒーを買ったらMサイズが473ml(16米オンス=1米パイント)という量に驚いたり、まだ報告資料を作っていたりする間に、ポスターセッションの時間となりました。

 ポスターセッションは、報告者が事前に作成したポスターを掲示し、見に来た人に対して詳しい内容を説明する形の研究報告です。通常の学会では一度にまとめてセッションを行うことが多い(と思う)ので、場合によっては10人以上が並行して報告を行うこともあります。ただ、世界社会学会議の場合セッションをRC・WG・TGごとに開催するためか、ポスターセッションも何日かに分けて行われます。そのため、各回のセッションでは、報告者も参加者も意外と少ない感じがあります。

 

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 お目当ての報告は聞けたので、別の部屋へ。基本的にセッションの途中からの入退出は自由です。

 さて、この日は研究報告のほかに、RC05のビジネス・ミーティングがあります。こちらはRC20と違って報告事項も協議事項もきっちり決まっていて、司会や執行部による進行で着々と進められます。前回の横浜大会でも参加したのですが、今回は日本からの出席者は私一人、ある程度は仕方ないとはいえ、ちょっと寂しい気がしました。

 

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 ともあれビジネスミーティングは終わり、後はレセプションです。場所は地下鉄で数駅先のトロント大学オンタリオ教育研究所。って日本語で合ってるのかな。

 

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 研究所の最上階にラウンジがあって、こちらでレセプションが行われます。

 

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 会場に着くと、一面ガラス張りの向こうにトロントの中心街が広がります。中央にそびえるCNタワーと、周囲には高層ビル街。手前に少し顔をのぞかしている対照的な建物が、トロント大学の建物です。

 

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 すぐ下にはフットボールのスタジアムがあったのですが、撮影失敗……ただ、本務校で僅かな敷地を複数のクラブが分け合って使っているのを見ているだけに、露骨に羨ましいのは確かです。

 ちなみに、カナダでもフットボールはカレッジ・プロともに盛んなようで、テレビのスポーツ番組でも時折流れています。ただ、アメリカとは微妙にルールが違うのと、古コンタクトのフットボールに加えてフラッグ・フットボールも一般的なようです。

 

■ Football Canada

 

 レセプションは軽食とドリンク2杯のチケット制。ここでも日本からの参加者は私ひとり、外国からの知り合いも来るかと思っていたら、こちらも当てが外れてしまい、かなりのアウェイ感です。それでも何人かの研究者と話をする機会はありましたが、英語以前に会話自体が苦手な私にはかなり大変でした。なら行かなきゃいいじゃないか、と言われればそうなのですが、研究者として生き延びるためにもネットワークは作っておきたいわけで。その点で今回成功したとはとても思えませんが……

 

 

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 レセプションが終わり、会場から地上に降りてきました。ここからホテルまでは距離がありますが、碁盤の目のようなトロントの街で、ほぼ一本道です。このところ食べる量が増えたことですし、街歩きが全然できていなかったので、思い切って歩いてみることにしました。

 

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 トロント大学の地図。キャンパスが明確に仕切られている日本の大学とは大きく異なり、街中にさまざまな施設が並んでいます。

 

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 キャンパスには昔ながらの石造りの建物も残っていれば、

 

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 戦後に建てられた施設もあります。機会があれば、もう少しじっくり歩き回りたいのですが、今回はひとまず外から眺めるだけです。

 

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 さらに南下して、チャイナタウンの辺りまで来ました。やはり多いのは繁体字の看板、あらためて多文化都市に来たことを感じます。

 

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  ちょっとピントが悪いですが、街路表示も英中併記。といっても、英語の固有名詞に漢字を当てているわけで、中国語と言えるかどうかは微妙です。

 個人的には、こういう当て字にはどういうわけか興味を惹かれます。

 

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 そんな通りを、路面電車が走っていきます。ベイエリアで見た最新鋭車両とは異なり、こちらは戦後すぐに流行したスタイルの単車。今もトロリーポールを上げて、すっかり日の暮れた街並みをすり抜けていきます。

 車体に掲げられた広告は、バンクーバーから搭乗したウエストジェット。ホント、私が知らなかっただけで、かなりな航空会社だったんですね。お見逸れしました。

 そんな路面電車の線路を渡り、さらに南へ。左右にはカフェやバーのオープンテラスが並び、人々がビールやワインを楽しんでいます。ただ、中には変わったお店もあって、

 

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 ……ま、この辺の人々が好きそうな料理を一箇所で食べられる、って意味では合理的ではあるんでしょうが。

 なおも歩いて、ようやくホテル着。レセプション会場からは50分ほどでした。

 

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