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それでも、東アジアのななめ上を目指す。

高知県西南の旅(6)海のギャラリー(土佐清水市)

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 旅の2日目も文句なしの快晴。この日は幡多の端をぐるっと回ります。最初の目的地は竜串。まずは、土佐清水市貝類展示館「海のギャラリー」に向かいます。

 

 

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 足摺岬から竜串までの途中、道の駅めじかの里に立ち寄りました。道の駅のスタンプラリーが始まったので、この機会にスタンプをきっちり集めておかないといけません。

 

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 海のイメージが強い土佐清水市ですが、この辺りの国道は海岸から山を一つ越えた内陸を走ります。この光景だけを見ると、海沿いのイメージはまるでありません。

 

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 道の駅に設けられた直販市。市内を走る国道321号線を連想させる名前です。

 

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 隣の食堂。「めじか」とは特産品の宗田鰹(ソウダガツオ)のことです。メスのシカではないので念のため。

 ともあれ、こちらでスタンプを押印。オリジナルグッズがあれば欲しかったのですが、無かったので断念しました。せめてステッカーかマグネットぐらいがあると良かったんですけどね。

 

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 道の駅からさらに進んで、再び海へ。竜串海岸沿い、海のギャラリーにやって来ました。地元在住の画家、黒原和男氏が長年収集してきた貝類を一堂に展示する博物館です。

 

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 入り口に置かれた記念碑。刻まれた詩は、武者小路実篤によるものでしょうか。文学に詳しくない当方、推測するしかないのでした。

 

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 裏側には博物館の由来が書かれています。日本で女性が建築家になる道を切り拓いた林雅子氏による建物は、小規模ながら今でもスタイリッシュさを失っていません。完成当時は相当大胆かつ斬新に映ったことでしょう。

 

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 かつてのチケット売り場と思われますが、現在は閉鎖されていて、チケットは館内で購入します。その代わり、建物の説明板がはめ込まれています。

 

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 説明板の隣にあるのは、do_co, mo.mo.(モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)日本支部による「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定の証。国立劇場や代々木競技場と並んで、このギャラリーが百選に含まれています。

 

www.docomomojapan.com

 

 

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 館内に入ると、2階建ての建物にガラス張りの天井から日光が差し込みます。まるで海中から空を見上げるかのような光景です。

 

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 2階の中央にある貝類のパネルもガラス張り。快晴なればこそ、陽光に照らされた美しさを堪能することができます。本当に幸運です。

 

 

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 1階に飾られた照明。ちりばめられたガラスが、どこか海をイメージさせるものがあります。

 

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 建築物としても非常に魅力的なギャラリーですが、実はかつて存続の危機に立たされていました。入館者が減少する中で老朽化が進み、解体も止む無しとの話も出ていたほどです。しかし、貴重な建築が失われるのを惜しんだ林雅子氏の夫昌二氏や若手の建築家、さらには土佐清水市が団結し、回収保存のための資金集めに奔走します。「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定も、まさにその時期のことでした。

 結果として彼らの努力は実を結び、長い改修工事を経て建物はリニューアルされ、現在に至っています。ギャラリーではこのパネルをはじめ、危機を乗り越えるまでの過程が語られています。

 

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 ギャラリーの一角に、林雅子氏を紹介するスペースが設けられています。住居やミュージアムを手掛けることが多かったようで、それらの写真も展示されています。

 

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 2階への階段。ただこの輝き、上の階というよりは存在として上のステージに連れて行ってもらえそうな雰囲気です。

 

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 2階に上がって来ました。屋根や壁の形状はロフトスペース然としていますが、降り注ぐ太陽の光は、屋根裏の暗い雰囲気とは対極のものです。

 

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2階では中央と両端に貝類が展示されています。ギャラリー全体で保蔵・展示している貝類は約3,000種、50,000点にものぼるそうです。

 

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 非常口から外に降りる階段。既に外は初夏を通り越して夏の光景です。

 

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 貝類の展示が有名なギャラリーですが、1階に戻るとタカアシガニの標本が掛かっていました。幅は3.2メートルにもなるとのことです。

 

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 隣にはニホンカワウソの剥製が置かれています。実物が最後に確認されてから40年あまり、再び姿を現すことはあるのでしょうか。

 

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 館内を一通り歩いて、外に出てみました。相変わらずの青空と勢いを増す緑の中で、ギャラリーの人工的な直線が際立ちます。

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 ギャラリーの南側に来てみました。縁側では貝を使った工芸品のワークショップが行われています。

 

 

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 かつて使われていたと思われるギャラリーの看板。今は正面を離れ、壁に立てかけられています。

 

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 ギャラリーの非常口側に回ってきました。この光景だけを見れば、海よりも田園地帯や山の中と言われても不思議はありません。

 

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 危機を乗り越えた現代建築は、今日も木々に囲まれた中、陽光を全面に浴びて輝いています。

 

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 戻る途中で、ネコが休んでいるところに出会いました。これは高知のネコの特徴なのでしょうか、県内どこで見かけても、こちらを怖がる例がほとんどありません。このネコもわれわれに気づくと、遠いところからようお越しとばかりに、身体を擦り付けてきました。

 

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 ネコは一通り愛想を振りまくと、ギャラリーの方へ。そろそろ陽射しがきつくなる時間、快適な場所を求めていきました。

 

(参考)

www.city.tosashimizu.kochi.jp

 

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