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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

三江線最後の旅(終)(7)帰路

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 快速マリンライナーで岡山を出て坂出に着きました。ここから高知まで、ところどころ列車待ちの長さに悩まされながらの移動になります。まずは普通電車で琴平へ。

 

 

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 到着した琴平駅は改装されてすっかり新しくなりました。改札手前には地酒金陵の酒樽が置いてありますが、特に振る舞っていただけるようではなさそうです。残念。

 

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 JR四国の主な駅には、かつてキオスクだったところから鞍替えしたコンビニが入っています。こちらも多分に漏れず、なのですが、駅舎内の雰囲気に配慮してか、ロゴが白黒になっています。他ではなかなか見られないでしょうね。黄色と黒のコンビニなら阪神甲子園駅の近くで見たことがありますが。

 

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 駅には年賀の挨拶のボードがかかっています。松の内が空けるのはまだ先、琴平駅はまだまだお正月モードです。

 

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 一昨年の暮れに来た時はまだ工事中だったのが、新装なった琴平駅の駅舎です。和風建築のようでいて、正面の半円の窓などは一味違うデザインですし、和洋折衷というか明治時代風なのか。

  

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 駅名を示す看板はもレトロ調。明治時代を意識したのか、大正時代か戦前か、これだけでは判断しかねるので、とりあえずレトロ調です。

 

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 再び駅に入り、次の列車を待ちます。線路の脇に、緑色の停車位置表示がありました。観光特急列車「四国まんなか千年ものがたり」の停車位置を示しています。昨日は金持ち相手のクルーズ列車が気に入らないと言った私ですが、勝手なものでローカルな観光列車には興味を惹かれます。もっとも、貧乏旅が性分の私には、先立つものが……

 

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 というところで、次の下り列車、特急は特急でも定期列車の南風号がホームに入ってきました。

 琴平から阿波池田を経て土佐山田の間は、普通列車が1日数本しかありません。今回の予定でも、普通列車を待っていたら高知に戻るのが夜になってしまいます。とはいえ、青春18きっぷは特急列車には使えないので(一部例外を除いて、特急に乗りたければ特急券と運賃と両方が必要です)、昔は頑として特急には乗らなかったのですが、今それをやったら、ただでさえ貯まる一方ので仕事がさらに積み上がってしまいます。

 ただそれでも出費は最小限に抑えたいので、時刻表を睨みながら、一番安くつくルートを探し出した……つもりが、あとで調べ直したらもっと安くあげられたことが判明_| ̄|○

 こういうのって、懐事情に対して以上に、調べきれなかったという事実が精神的に堪えるんですよね……

 

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 そんな個人の事情はさておき、特急はほぼ順調に阿波池田に着きました。ホームに降り立ってみると、自動販売機も四国まんなか千年ものがたり仕様です。ただ、時刻表を見ると阿波池田の停車時間は掲載されてなく、通過扱いになっています。

 なのにわざわざ、というのはふと考えると不思議なものです。扱いはとにかく、沿線としてムードを盛り上げたいのか。あるいは、阿波池田ぐらいの駅なら運転停車といって、上下行き違いなど列車運行上の理由で、乗客の乗り降りはできないものの停車はするというのはあってもおかしくはないわけで、その間に乗客がホームに出るぐらいは可能なのか。この辺、実際に乗ってみたら分かるんでしょうが、いつになるやら……

 

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 さて、ここからは南風を降りて、高知まで再び普通列車の旅です。今いるホームの向こう側に停まっているのが高知行の普通列車ワンマンカー、手前は徳島行きの特急剣山です。

 

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 高知行が停まるホームに行くと、旧池田町(三好市)の阿波踊りの顔出しパネルが置いてありました。阿波踊りと言えば徳島市内のイメージが強いですが、四国の山の中、吉野川のほとりにも、自前の祭りがあるのです。

 さて、ここから高知までの普通列車はある意味慣れたもので、今さら追加で写真も撮っていません。大歩危を越えて土佐岩原に入れば、気持ちの4割ぐらいは帰ってきたようなものです。

 

3710920269.hatenablog.jp

 

 新改では例によってスイッチバックで駅に入り、下り特急をやり過ごしましたが、都会の人には珍しいことでも、こちとら何度も経験したことです。

 

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 そういうわけで、特に何事も無く高知に帰着。再び日常に戻ってきました。このジオラマも市外の人にはかなり珍しいでしょうが、これとて日常ではあります。