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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

三江線最後の旅(2)出雲市から江津駅へ

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 直江駅からのディーゼルカー出雲市駅に到着しました。ここから三江線の始発駅の江津までは、後の快速に乗り換えて向かうことになります。

 

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 JR出雲市駅の駅舎は、出雲大社を意識した造りです。かつてはここからその名もズバリ大社線というローカル線が出ていたのですが、国鉄民営化のすぐ後に廃止されています。

 

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 ただ、出雲大社へは一畑電車の路線が残っています。電車はJRの駅の東側にある駅から出ていて、基本乗換えが必要ですが、かつての国鉄・JR線よりも大社の近くまでいくことができます。

 

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 快速の乗り換えはお昼どき。出雲に来たということで、おそばを頂きました。年をとって食が細くなったのを日々実感しますが、麺類だけは大量に入ります。

 

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 腹ごしらえも済んだところで駅へ。きっぷ売り場の運賃表には、三江線の駅の一部が示されています。ただ、これも3月31日までのことです。

 

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 駅に出てみると、JR西日本のクルーズ列車「瑞風」の機関車の停車位置を示すマークが掲示されていました。ローカル線が消え行く中、富裕層向けのサービスが存在感を放ちます。所詮貧乏旅行者には無縁のものですが、それにしてもこの手のクルーズ列車には自分でも不思議なぐらい心が動かないもので、お金ができたとしても乗ることはないだろうと思ってます。ま、いわゆる「酸っぱいブドウ」って奴ですね。

 

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 というわけで、私が乗るのは特急・急行料金も指定席料金も不要の快速「アクアライナー」。これで江津まで走りきります。

 

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 旅のお供は地元のお酒。とはいえそこは貧乏旅、探すのは手頃なワンカップです。今回は昭和60年代チックなイラストのカップ酒に目を惹かれたので、買ってみました。

 

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 列車は出雲市の市街地から平野部を抜け、山陰の海岸沿いを走ります。意外にも雪はないのですが、それでも十分荒涼とした風景です。

 

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 目の前に冬の日本海が広がりました。これでも十分過ぎるほど大人しいぐらいなのでしょう。もっとも、大阪湾や瀬戸内海を見て育った私からすれば、太平洋だろうが日本海だろうが、冬に限らず程度の差はあれ、波は高いとしか思えませんし、その実感は先日の宿毛フェリーで高まったところです。ちなみに当時のエントリ。

 

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 そんなことを考えている間に、列車は江の川の鉄橋を渡ります。左手から別の線路が近づいてきます。三江線です。そして両者は工場地帯を横目に併走し、江津駅へと到着しました。

 

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 山陰本線三江線の駅名が並ぶ、江津駅の駅名版。この下は鉄道ファンで既に賑わっています。