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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2017年モンゴル初秋探訪記(2)成田からウランバートルへ

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 モンゴル航空の飛行機は予定を遅れましたが成田から離陸、ウランバートルへの航路に乗りました。

 

 

 以前も書いたかもしれませんが、飛行機に搭乗してから、アナウンスはモンゴル語と英語のみです。直行便が関西空港から出ていた時代は日本語もあったのですが、日本語による案内放送はありません。フライトによっては日本語のできるキャビンアテンダントが搭乗しているのかも知れませんが、どうにも気になります。もっとも、日本向けフライトに投資をしている場合ではないのかも知れませんが……

 

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 とか何とかいううちに、機内食が出てきました。モンゴル航空は機内食の出るのが割と早い気がします。モンゴルのビールがあれば欲しかったのですが、残念ながらなかったようです。

 

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 その代わり、どこのものかは分かりませんが、いかにも日本なお菓子が付いてます。ちなみに、最近はモンゴルで作られたお菓子も普通に見かけるようになりましたが、機内で出てきた記憶はありません。

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 日本からモンゴルへは、日本海に出てから韓国を横断、黄海を渡ってアジア大陸へと入っていきます。朝鮮半島の辺りでどうしても迂回せねばならず、その分航路が曲がってしまうのですが、それでも昔に比べたら夢のようです。なにせ中国とモンゴルとの間で民間の飛行機が飛べるようになってたかだか30年、それまではナホトカまで船で行ってからシベリア鉄道経由とか、北京から鉄道等のルートしかなかったわけで、モンゴルにたどり着くまで数日かかる有様でしたからね。

 

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 ふと見ると、視界の先に飛行機が見えました。飛行中にこんな近くで他の飛行機を見た記憶はありません。大丈夫なんでしょうか?

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 さらに近づいて見ると、アシアナ航空の飛行機でした。これが軍用機とかだったら寒気が走ったところで、その点は安心です。ただ詳しくないので誰か優しく教えてほしいのですが、これニアミスにはならないんですよね?大丈夫ですよね?一応ぶつかることなく、その後お互い離れていきましたが。

 

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 ウランバートルが近づいてきました。市内を流れてきたトーラ川(ですよね)が、有空の先へと注いでいきます。

 

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 飛行機はウランバートル近郊で向きを変え、着陸態勢に入ります。眼下には近郊の集落が見えています。民主化以降ウランバートルの人口は急増していますが、それに伴い周辺の市街地も拡大している印象があります。

 

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 ウランバートルが見えてきました。モンゴルに行ったことのない人と話す機会は多いのですが、モンゴルに大都市があるというとかなりの人が驚くか不思議がります。でも、ご覧の通り、実際あるのです。人口100万人をゆうに超える大都市が。

 

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 ウランバートルにさらに近づくと、発電所の煙突と煙が見えてきます。今は煙がこの程度ですが、冬になるとそこら中で石炭や薪による暖房の煙が立ち上るわけで……この10数年冬のモンゴルを訪れる機会がないのですが、それってモンゴル研究者としてどうなんだろうと思いつつ、不可避の用事もないのに、世界最悪レベルの大気汚染の中に入るのも勘弁願いたいところ。

 ただ何はともあれ、飛行機はチンギス・ハーン国際空港に無事着陸。これまでなら入国手続きや荷物受け取りに十分単位で待たされるのが通例だったのですが、今回は信じられないほどスムーズに進み、と思ったら空港からはもはやウランバートルの名物と化した渋滞のせいで、1時間以上かかってようやくホテルに着いたのでした。

 

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 今回は会議主催者の意向で某ハイ・ソサエティなホテルに投宿。当然ながら結構な値段ですが(笑)、こんなことでも無ければ泊まらないので、実に貴重な機会です。

 

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 移動で晩ご飯を食べそびれていたので、時間は遅いですが市内中心部のアイリッシュパブへ。金曜日の夜で混み合っていましたが、すぐにステージかぶりつきの席が空き、案内されました。

 

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 店に着いたら、ちょうど生演奏が始まったところです。モンゴルのポップスと洋楽をそれぞれ演奏します……と書いて気づいたのですが、四方を海に囲まれた日本ならいざ知らず、内陸国のモンゴルから見た外国の音楽を「洋楽」と書くのもヘンですね。要は欧米のポップスです。

 そんな中、メニューを見たらモンゴル料理も出ています。せっかくなので注文してみたのですが、しばらくして売り切れとのウェイトレスの一言。まぁよくあることです。幸いモンゴルのビールは合ったので、僅かに残っていたつまみで、明日からの会議に備えた決起集会としました。

 

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