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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2017年春・JR復活路線1泊2日の旅(間奏曲第2番・仙台はすっかり夜)

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 飛行機は定刻通り仙台空港に到着。これから翌日の小高―浪江間乗車に向けて前泊です。仙台空港アクセス線への乗り継ぎ時間があまりないので急いで駅に行くと、10周年ということで、これまでのヘッドマークがホームで並んでいました。

 

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 仙台行の電車が発車時間を待っています。仙台空港―仙台間の電車は、JR東日本仙台空港鉄道仙台空港アクセス線)の車両で運転されていて、こちらは仙台空港鉄道のもの。車両の形式としてはJR東日本のものと基本的に違いがないのですが、ことこの編成に関しては痛いのです。

 

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 「鉄道むすめ」をご存知でしょうか。高知ばかりか四国にもまだいないのですが、女性職員のキャラクターが全国の民間鉄道で続々登場中なのです。

 で、こちらは仙台空港鉄道のキャラクター、杜みなせさん。各社の鉄道むすめにはそれぞれにちなんだ名前がついているのですが、杜はとにかく「みなせ」が分かりません。調べたら、由来は線内の「美田園駅」「名取駅」「仙台空港駅」の各駅の頭文字からそれぞれつけたとのことでした。

 

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 この編成が鉄道むすめの全面ラッピングになっています。痛さで言えばどう考えてもとさでん圧勝なのですが、3等身(2.5等身?)化したキャラまで描いてあるのに脱力してしまいました。

 

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 ともあれ、仙台には何事もなく到着。相変わらずイーグルスの広告や幟がそこらじゅういっぱいになっています。

 

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 宿への道すがら、さくら野百貨店の前を通ります。仙台店が営業会社の突然の破産から閉店になって1ヶ月半、遠目ではこれまで仙台を訪れたときと変わらぬ雰囲気です。ちなみに、さくら野百貨店という会社は別にあって、今は資本関係が全くないらしく、ちょっとややこしいことになっています。

 

sakurano-dept.jp

 

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 シャッターが下りたゲート。これだけなら、いつもの夜と変わりはないはずです。

 

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 しかし、店外の案内にはテープでバツ印が貼られていました。全面を覆うこともなく、あるいはその余裕すらなかったのか、その辺は分かりませんが。

 

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 他の看板も観ての通り。店内では百貨店以外のテナントが今も営業していて、それらの広告は無事なのですが、百貨店を全否定するかのようなバツ印を貼った人の思いはどんなものだったかと思うと、何か恐ろしいものを感じます。

 

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 一方で、現在も営業中のテナントは、誤解されないよう懸命のアピールです。しかし、仙台の老舗がつぶれ、その跡で新たにやって来た球団つながりの楽天が残っていることをはたしてどう受け止めたらいいものか、自分でも自分の感情が分かりません。

 一方で、百貨店には他の携帯電話会社も入っていたようですが、

 

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 苛酷な現実に立ち向かうのにユーモアが助けになるのは理解していますが、だからってダジャレでも何でもいいってわけじゃない、ということは実感しました。