あき亀山駅から10分程で、河戸帆待川駅の近くまでやって来ました。さらに近づくと、駅は道路沿い、見逃しようのない場所にあります。
河戸帆待川駅。券売機1つにあき亀山駅にもあった広島近郊特有の簡易改札1つと多機能トイレ。最低限の設備をコンパクトに揃えています。
河戸帆待川駅のレリーフは、駅の名前からか和船が描かれています。
駅前広場の中心は芝生になっていて、和船のモニュメントと駅名の由来を示した石板が置かれています。神武天皇にもゆかりのある場所とのことです。
可部線延伸区間の観光案内板。似たものがあき亀山駅近くにもあった気がします。
ただ、駅前広場は自動車の乗り入れはご覧の通り不可能で、辺りには駅利用者用の駐車場も見当たりません。そもそも敷地がなかったからなのでしょうが、随分と思い切った形でモーダル・シフトを促すことになっています。
広場の東端にはベンチが置かれ、花壇にも花々が植えられています。鉄道延伸事業自体はJR西日本や広島市が主体ですが、今後は新たにできた綺麗な駅の環境をどう維持するか、地元や利用者の姿勢も問われてくるでしょう。
この種の駅には珍しく、休日の昼間に駅員が勤務していました。それも窓口勤務ではなく―その窓口が見当たらないのですが―駅改札での立ち仕事です。駅の設備等で乗客への案内が必要なのかも知れませんが、とにもかくにも、お仕事ご苦労様です。
掲示板には開業日の写真が展示されています。その隣にある時刻表を見ると、どういうわけか朝夕のラッシュ時にかえって電車が少ないものの、昼間の電車は20分に1本と、かなり便利です。あき亀山駅を見たときにも思いましたが、これで近隣の宅地開発やマンション建設等がさらに進みそうな気がします。
電車の時間が近づき、駅員はホームに向かいました。私も改札を通ってホームへ。河戸帆待川駅は改札からホームまでの通路がやや細いのですが、全てスロープと手すりが付いたバリアフリー対応で、屋根にも覆われているので、便利なことはこの上ありません。
ホームに出てきました。ホーム自体も他と比べると細めです。住宅地の中で、用地確保にはかなり苦労したようです。
上り方面は駅を出るとすぐカーブします。このカーブを曲がり切ったところが可部駅です。
一方の下り方面。距離が短いのであき亀山駅が見えるかと思ったのですが、奥の左に曲がっていて、見通すことはできません。
その向こうから、今度は国鉄時代以来の電車がやってきました。広島近郊のJR線が「國鐡廣島」というスラングで呼ばれる基となった形式の1つで、今度は可部までと進むことにします。
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