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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

共著論文「地域協働教育に対する学生の意識の動向 ~高知大学地域協働学部第2期生・第1期生調査の比較~」が公刊されました

 共著論文「地域協働教育に対する学生の意識の動向 ~高知大学地域協働学部第2期生・第1期生調査の比較~」が『高知大学教育研究論集』第21巻に掲載されました。当方、地味に筆頭著者です。

 

 論文の内容はタイトルそのまんまです。新入生オリエンテーションで実施している意識調査を基に、第2期生(2016年度入学者)と第1期生(2015年度入学者)の集計結果と簡単な分析結果(高度な分析ができるほどのケース数もないですし)を比較した上で、若干の考察を加えております。

 ご存知の方も多いかと思いますが、いわゆる地域系学部・学科等は、近年地方国立大学を中心に増えています。それに伴い、それらの学部・学科や、受験生を送り出す高校側の教員を対象としたアンケートも現れています。ただ、実際に学ぶ学生の意識については、残念ながら管見の限りでは、われわれが行っている研究ぐらいしかありません。そういう意味でも、昨年公刊した第1期生のものに続き、第2期生の調査結果も公開できたのは意義があったと自分で思っています。

 詳しい内容は、ぜひ論文自体をご一読いただければと思いますが(統計に詳しくない方でもある程度読めるようには考えたつもりです)、残念ながらウェブ上で公開されていないんですよね。高知大学、レポジトリはあるんですが……

 なので、研究から得られた印象をここで1つだけ挙げておくと、「地域系学部・学科の学生」という一般論は今は控えるべき、ということです。

 第2期生と第1期生で、確かに回答傾向に共通する部分はあります。ですが、それ以上に学年のカラーというものが明確に分かれています。その要因としては、受験制度や社会情勢、多くのものが想定できるので、どれが主なものかまでは判断できません。ただ、それらの違いを捨象できるほどの一般的な傾向を見出すのは難しいですし、そもそも学年がまだ2つしかない以上、時期的にも一般論を語るには早い気がします。

 本学だけでもこうなのですから、いわゆる地域系学部・学科にまで一般化ができる話など、まして現時点で語るのは極めて困難だと思います。意外に思われるかも知れませんが、ひとくくりに「地域系」と言っても、地域との関わり方やカリキュラム等、学部・学科ごとにかなり違いがあります。むしろ大事なのはその違いです。特に受験生の方にとっては、学部・学科を選ぶ上で大きな意味を持つはずです。となると、そのような違いによって学生の傾向も違ってくるでしょうし、それらを無視することになるのは非常に危険ではないか、というのが、私の考えです。

 ともあれ、調査に協力していただいた学生諸君のためにも、結果を公開できてホッとしています。あとは、これが教育の現場で役立つことを期待していますし、私自身も役立てなければいけません。

 なお、調査は今年度(そうです、今日から新年度開始ですよ!)も行います。新入生の皆さん、ご協力よろしくお願いいたします。