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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

四国みぎした・阿佐線の夢を旅する(1)海部のトマソン・トンネル

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 国鉄阿佐線として計画された路線をたどる旅。日程の都合上、先に徳島県側まで一気に行ってしまってから、徐々に西に進んで行くことになりました。

 

 

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 先にも書きましたが、阿佐線の計画区間のうち、実際に鉄道が開通したのは後免から奈半利と甲浦から海部の間。なので、高知から奈半利までは鉄道で向い、ここから高知東部交通のバスで甲浦に向かいます。

 ただし、鉄道とバスの接続が良いのと、甲浦までのバスは1日6本しかないので、あまり奈半利でのんびりできません。とりあえず駅前のお店で昼食を調達します。ここはなはりに行くたびに利用しているところで、お弁当もいろいろあります。ただ、迷ったら田舎寿司を買っておけば外すことはありません。

 

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 ここから甲浦までは路線バスで。ちなみに、バスの出発地は奈半利ではなく安芸営業所から来ているので、結構な距離になります。

 バスはところどころ旧道を走る以外は、国道55号線上を甲浦まで走り抜けます。室戸岬に寄るのを除けば、国鉄阿佐線の計画にほぼ相当する経路です。

 ただこの辺りは一気に飛ばして2時間弱、甲浦にやってきました……が、これも以前書いたので、そちらで。

 

3710920269.hatenablog.jp

 

 甲浦から海部までは阿佐海岸鉄道。以前はさらに先のJR牟岐線に直通する列車も結構あったはずなのですが、今はほとんど線内で折り返しになっています。

 

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 海部行の乗客は、われわれを入れて3人だけ。それでもゼロよりは多い乗客を乗せて、列車は発車ベルも何もなく、甲浦を出発しました。

 

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 甲浦から宍喰を経て6キロちょっと。10分ほどで海部に到着しました。駅には2つホームがあり、一方には阿佐海岸鉄道の、ウェブページをプリントアウトしたような駅名標が立っています。

 

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 阿佐海岸鉄道の車両は、ここで少し停車した後、甲浦まで折り返し。その間、乗客が現れるかどうかは分かりません。

 

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 海部駅の東側は、丘を隔てて太平洋。方角からすればこの先に紀伊半島があるのですが、その影はまるで見えません。

 

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 甲浦方面。海部駅はトンネルとトンネルの間に挟まれた駅になっています。

 で、もう一方のトンネルなのですが、

 

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 トンネル……(正直、言葉に困っている)

 どこからどうみても、現状なんの役割も果たしてないわけで、はりまや橋と並ぶ四国が誇るトマソン物件と言えそうです。

 おそらく、昔は山があったのでトンネルを掘ったところ、その後山を崩すことになり、でもトンネルを崩すのは大変なのでこうなった、というのが経緯でしょう。シンカンセントテモカタイアイスならぬ、ムギセントテモカタイトンネル。隣が造成されてマンションになっている辺りも草不回避です。

 

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 そんなトンネルをくぐって、海部折り返しで牟岐行の列車がやって来ました。高知でよく見る1000系から改造を受けた1200系です。

 

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 牟岐で並んだJR四国阿佐海岸鉄道の車両。お互いの乗客が乗り換えたのを見届けて、それぞれ出発していきます。

 

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 まずは甲浦行が発車。ほどなく牟岐行も発車時刻になります。

 

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 海部を発車した牟岐行の列車。山々に囲まれた剥き出しのトンネルとも、しばしお別れです。