高知に来てから、仕事がバタバタつづきというのもあって、なかなか泊りがけの旅行に出ることができません。それでも龍馬パスポートのステージアップを何とか図るべく、頑張って旅に出てきました。行先は国鉄の未成線・阿佐線。「四国みぎした55フリーきっぷ」というトクトクきっぷを活用してきました。
まず、四国の地図をご覧ください。右下の方、室戸岬に向かって鉄道線が伸びていて、途中で途切れているのがお分かりいただけると思います。
以前の甲浦駅のエントリでも述べた話になりますが、これは後免から海岸沿いに南下して、安芸・奈半利・室戸・甲浦を経て徳島県までを結ぶ阿佐線のうち、実際に改行した部分です。全線の工事が始まる前に、国鉄再建法で建設が凍結、その後曲折を経て着工した区間は開通したのですが、残りは幻と消えたのでした。
今回の旅は、その阿佐線の夢の跡をたどりつつ、室戸岬の自然に浸ろうというものです。
旅にあたって利用したのが、「四国みぎしたフリーきっぷ」。高知から室戸岬経由で徳島までの鉄道・バス、具体的にはJR四国高知~後免と海部~徳島、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線全線、阿佐海岸鉄道全線と高知東部交通の路線バス安芸営業所~甲浦が3日間乗り降り自由というきっぷです。
お値段は5,500円。これはこの区間を走る国道55号線に引っ掛けているのでしょうが、往復するだけで元が取れてしまいます。もっとも、今回は徳島までは行かず、だいぶ手前で引き返したのですが、それでも随分トクをさせてもらいました。
当初このきっぷは今月末まで発売という話でした。なので、これは急がねば、とばかりに旅行の計画を立てたのですが、人気だったのか4月1日から再発売が決まったようです。
さらに、3月4日からは高知県内各地で開催される幕末維新博に合わせ、「幕末維新博安芸・室戸フリーきっぷ」というのも発売されます。こちらはごめん・なはり線のフリー区間があかおかから甲浦までで、高知~あかおか間は途中下車無しの往復のみ有効、期間も2日間という制限がありますが、バスはごっくんや森林鉄道で有名な馬路村方面にも乗れて、価格も3,500円とさらに安くなっています。
そんなフリーきっぷの恩恵を享受すべく、高知市内から室戸の旅に出かけたのでした。以下本篇に続きます。お楽しみに。