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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

シリーズ土佐の駅(117)よしかわ駅(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)

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 後免からのいちを経たごめん・なはり線は進路を南に変え、水田の広がる平野を横断していきます。そして太平洋が近づき、海岸に沿うべく曲がりだした途中で、列車はよしかわ駅に差しかかります。

 

 

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 ホームに降り立って、目の前に広がるのは、水田と住宅地と広い空。

 

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 その空の向こうには、海を隔てているはずの県西部の山々まで見通せます。

 

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 奈半利方面を見ると、コンクリート工場の向こうに太平洋がきらめくのが見えます。

 

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 後免方面への線路は、駅を離れるにつれて徐々に降下しています。この先は、ごめん・なはり線では珍しく地上を走る区間で、数少ない踏切もあります。

 

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 駅の待合室は、ごめん・なはり線の他の駅と同様の、木を活かした作りです。他の鉄道では少なくなった長いベンチが、21世紀になってできた、まだ新しい鉄道の駅のために作られています。

 

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 待合室に掲げられていた避難場所の案内。避難場所のホームはすぐそこのようですが、ここからの道順は書いていません。

 

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 当初より無人駅として作られた駅に、改札はありません。会談をそのまま降りて、地上に出てみます。

 

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 地上に降りてきました。コンクリートこそまだまったく古びてないですが、簡素な造りに単線と1本だけのホームが、ローカル感を醸し出します。

 

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 ごめん・なはり線各駅に配属されたキャラクター。よしかわ駅にいるのは、よしかわ うなお君です。

 

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 ごめん・なはり線が開業した当時は、現在の香南市が発足する前、旧吉川村がまだあった頃でした。よしかわ うなお君は、村がウナギの養殖地として知られていたことにちなんだキャラクターです。

 

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 駅に掲げられた、ステージに立つよしかわ うなお君のポスター。かつての村の名残りを伝えています。

 

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 吉川村時代の名残はもう1つ、津波発生時の避難マップにも残っています。駅のキャラクターも、博士も、そして津波まで、やなせたかし先生の手によるものです。

 

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 ただ、児童遊園があると描かれた丘を見ても、それらしい場所は見当たりません。あるいは、林の向こう側かも知れませんが。

 

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 駅前は普通自動車がすれ違える幅の道に、車が数台停車できるスペースがある程度。特にバス停やタクシー乗り場もありません。

 

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 駅の北側には数台程度の駐車場と駐輪場が作られています。駐車場は停めっぱなし、料金所はおろか、仕切りの線すらありません。

 

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 駅前の道の向かいに、新旧の石碑が1つずつ建っていました。

 

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 歴史を感じる大きな石碑は、幕末に武市瑞山(半平太)率いる土佐勤王党に加わり、最期は処刑された村田忠三郎の顕彰碑です。

 

kotobank.jp

 

 もっとも、この日がなぜ旧吉川村に建てられているかは、寡聞にして分かりませんが。 

 

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 すぐ隣に建てられているのは、村田精志という人の顕彰碑。こちらも、忠三郎の甥という話はありますが(土佐の歴史散歩:村田忠三郎碑)、詳しいことはやはり分かりません。郷土史の本でも読んでみないといけませんね。

  

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 ホームに上がってしばらくすると、奈半利方面からの列車が入ってきました。

 

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 よしかわ駅に僅かな時間だけ停まって、列車はすぐ発車。海岸線に別れを告げたディーゼルカーは、ここから田園地帯、市街地の中を、後免へと走っていきます。次ののいちでは上下の列車の行き違い。奈半利への列車が来るのはすぐです。

 

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 クジラを模した列車は普通「しんたろう2号」。太平洋側がオープンデッキになった車両です。

 こちらは逆に、もうすぐ海沿いへ。高架上の線路から遥か彼方の水平線を右手に臨みつつ、奈半利へと進んでいきます。