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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(89)小篭通駅(とさでん交通後免線)

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 後免からの電車は南国市の西の端にある小篭通へ。ここまで来ると街並みがいよいよ途切れ、田園風景が広がります。

 

 

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 小篭通を鏡川橋行が発車したところ。住宅地はこの辺りまで、すぐ近くまで田畑が広がっています。

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 西に延びる直線の線路。その先にある大きな国道との交差点で、先程の電車が信号待ちをしています。

 

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 南国市の果てはすぐ近く。境界線を越えれば高知市、そこから長い道程を電車は進みますが、さらに先のいの町にまで入るのは、休日朝の1本のみです。

 

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 南国市内を国道195号線に貼りつくように走るとさでん。停留所もまた、道路脇の狭い空間に何とか割って入って作られています。西行のホームは、屋根はあれどベンチのない、とさでんの高知郊外での典型的な作りです。

 

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 そして東行は、またもノーガード電停。安全地帯も、緑色が薄れています。

 

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 駅の北側にある、神社への石の道標。八丁という距離感が分からず、時間もないので神社までは行きませんでした。

 ふと、道路の先からエンジン音が聴こえてきます。ほどなく、ステンレスの鉄道車両がレールを渡る音も賑やかに駆け抜けていきました。この辺りは土讃線が近かったのでした。

 

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 駅の東側。国道195号線からバイパスが分岐するところです。住宅も少なく歩く人のほとんどいない中を、車だけは絶え間なく通り過ぎて行きます。

 

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 うっすらと残る看板、のおそらく跡。とさでん交通が発足する前、かつての「土電」の文字がまだ残っています。

 

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 再び小篭通駅へ。東西南北、自動車交通の要衝で、路面電車の停留所は足を止める人もまるでないまま、昼間の時間を過ごしています。

 

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 そんな停留所に、1時間に3本あるかないかの電車がやって来ました。

 

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 高知市を越えてきた電車。これから南国市、後免の街を走っていきます。