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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(88)布師田駅(JR土讃線)

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 南国市は領石川、香美市は新改川が合流し、次第に川幅を増し、さらに他の川と集まった末に高知市から太平洋に流れ込む国分川。JR土讃線がその川を渡る鉄橋の傍らに、布師田駅が小さく佇んでいます。

 

 

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 高知と後免との間では1駅だけの棒線駅。南に向いた1本だけの細いホームが、冬の日差しを浴びています。

 

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 ホームの南側。堤防を越えるための高架の向こうは田圃と国分川。その向こうに、高知市東部の市街地が見えています。

 

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 駅のすぐ西側にある高知運転所。まだ比較的新しい車両基地に、仕事を終えたディーゼルカーが帰ってきています。

 

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 駅への出入り口は、堤防沿いの道路につながる細いスロープ1本だけ。その間には駅舎も何もなく、ただ通り道があるだけです。

 

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 駅の裏側は、田圃を隔てて住宅が並びます。その向こう、バイパスが川を越えるのが辛うじて見えます。バイパスはほどなく国分川を離れ、本線と合流すると、東の物部川沿いをひたすら山へと分け入っていきます。

 

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 鉄橋から聞こえる轟音。ゆっくりと近づいてきます。須崎行の普通が、川を渡って駅へと入っていきます。

 

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 布師田駅に着いた列車。降りる人もなく、そそくさと駅を後にしていきました。

 

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 列車が去った鉄橋。コンクリート製の橋梁が増える中、いかにも無骨な、これぞと言わんばかりの鉄橋です。

 

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 駅からスロープを降り、堤防に出てきました。

 細い棒線駅ですが、高知から南国の間、県内でも乗降客の多い通勤・通学路線。ホームは5両でもはみ出さないよう、細く長く伸びています。

 

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 冬でも突き抜けるような高知の青空。その中で、人の気配のない駅が浮かんでいます。

 

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 駅の向こうの運転所。戻ってきたばかりと思しき列車が煙を上げています。

 特急列車を除けば、ほとんどの車両にとって次の出番は夕方。それまでは柔らかく降り注ぐ日差しの中、運転所でゆっくりと時間を過ごします。

 

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 ホームに戻ると、多度津行のディーゼルカーがすぐにやって来ました。休息中の同僚を横目に、これから瀬戸内の香川まで、峠を上がって下がってを繰り返していきます。