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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

秘境トロッコで四国山地横断(3)谷を渡って大歩危へ

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 列車は坪尻駅を発車。ここからいよいよトロッコ車両での旅になります。

 

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 そう時間も経たないうちに、列車は坪尻の次の箸蔵に近づき、眼下には阿波池田の街並みが見えてきました。

 秘境駅というと、人里の遥か彼方まで隔絶したイメージがあると思います。坪尻に関しては間違いとまでは言えないのですが、北海道の原野と比べたら、街までの距離は意外に近いです。田舎町が急に秘境になり、峠を越えたらまた田舎町が広がるイメージでしょうか。高知市内に住んでいる身からすれば、坪尻は手近で最強の秘境駅、という感じです。

 

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 列車は吉野川を渡ります。そして渡った先で進路を変えると、土讃線はここから大歩危小歩危を経て、吉野川のほとりを走り抜けていきます。

 

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 吉野川を越えると、右手に箸蔵山のロープウェイが見えるようになります。山の上にはこんぴら奥の院箸蔵寺があります。

 

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 列車は阿波池田に着き、しばらく停車します。ここで昼ご飯を調達することもできますが、大歩危駅周辺が気になるので今回はパス。

 

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 四国の鉄道の要衝となっている阿波池田駅。ここから高知、高松、徳島まで一本で行けます。今では高速道路もありますし、便利な場所だとは思います。

 で、今気づいたのですが、「秘境トロッコ」ってそのままローマ字にするんですね。「トロッコ」までも(汗

 

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 そろそろ列車に戻ります。跨線橋の上から撮ってみました。

 

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 トロッコ列車の隣で発車を待つのは、徳島行特急「剣山」。トロッコ列車2号車と同じキハ185系の車両です。

 本州や高松と四国各地を結ぶ特急は後継者に譲って久しいものの、路線によっては、まだこうして特急として走っています。

 

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 岡山・高知間の特急南風が、阿波池田で上下の行き違いになります。特急剣山も、トロッコ列車も、それを待ってから、それぞれ発車していきます。

 

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 阿波池田を出たトロッコ列車が、2面の野球場の近くにさしかかりました。全国に衝撃を与えた、あの池田高校野球部のグランドです。ちなみに、この近くを高速道路も通っていて、高速バスの車窓からグランドを眺めることもできます。

 

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 阿波池田の街並みと別れると、列車は渓谷沿いを分け入るように進んでいきます。その間に、何度も川を渡っていきます。

 

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 大歩危小歩危の渓谷に差しかかると、列車は観光案内のため、時折速度を落としながら進んでいきます。そんな中で渓谷をゆっくり眺めていると、ラフティングを楽しむ人々の姿も見えます。

 

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 さらに吉野川沿いを分け入っていくと、周囲は吉野川、国道32号線、JR土讃線、たまに川沿いか山の上に集落があるばかり、あとはすべて山林ばかりが広がります。

 

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 さらに吉野川を横断。鉄橋をいくつも渡っていくと、終点大歩危が近づいてきます。

 

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 そして大歩危駅に入線。団体ツアーでもあるのか、この日は駅に旅行会社の幟が立っていました。

 

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 大歩危駅到着。ここから吉野川に降りて渓谷沿いを歩くもよし、バスで祖谷渓に向かうもよし。

 

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 一仕事終えたトロッコ列車。ここで2時間余り休んだ後、琴平へと戻っていきます。

 

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 われわれはここから鈍行で高知に戻るのですが、そのまえに昼食調達。駅の改札に向かうと、建物から生えてきたという紅葉が見頃を迎えつつありました。

 

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 駅前に出ると、いきなり商店の大きな看板に出くわしました。

 歩危マート、そのまま読んだら「ぼけまーと」。確かに立地上、間違った名前ではありません。ないんですが……あと「ぼけあげ」も妙に気になります。

 

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 ともあれ、店があるならお弁当ぐらい売ってそうです。歩いて行くと、なんと2号店がありました。

 

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 振り返ったところには休憩所。と思いきや、ステージと書いています。なにをするんでしょうか。

 

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 ひとまず1号店に入ると、ぼけあげが見つかりました。でかいです。豆腐もでかいです。一瞬買って帰りたくなったのですが、保冷材も何もないので、止めておきました。

 むしろ買わなければいけないのは昼ご飯なのですが、残念ながらお弁当は売れてしまった模様。ただ2号店が食堂になっているので、こちらで食券を買うことにしました。

 

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 その2号店。大歩危界隈はお化けや妖怪で売り出しているようで、こちらにもステージができていました。時期によっては本物も出てくるのでしょうか。

 そういや、以前も夜に大歩危駅で列車待ちをして妖怪を見たような……

 

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 せっかくなので祖谷そばを注文し、2号店の中で待ちます。昔ながらの食堂の雰囲気で、奥が商店になっています。

 

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 ほどなく祖谷そばが出てきました。10割そばのようです。列車内でお弁当を食べる予定が変わりましたが、トロッコ列車で体が冷えただけに、暖かいおそばで再び活力が湧いた気がしました。

 

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 大歩危駅に戻ると、ここにもらぶらぶベンチ。しかし、アベック(死語)が座っているところは本当に見かけません。

 

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 かずら橋の模型。阿波池田駅にもありました。土讃線には何度となく乗っているのですが、残念ながら足を延ばして訪れたことはまだありません。

 

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 ほどなく高知行の単行ワンマンカーが到着。県境の峡谷を、ここからは鈍行で走っていきます。