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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

モンゴル訪問の記録より(8)13世紀村・ハーンの宮殿にて

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 警護兵団のゲル群を出て、草原を車で10分。おそらく13世紀村のメインアトラクション、ハーンの宮殿にやって来ました。

 

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 中央におわしますハーンの宮殿。周囲は高官のものでしょうか。

 伝説の帝都カラコルムができるのはモンゴル帝国成立からかなり後、大帝国の支配者とはいえ遊牧騎馬民族、ハーンであっても、その宮殿としてゲルが建てられています。

 

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 宮殿の入口に置かれた物見台。周囲の柵など、とりあえず仕切ってみましたという程度なのですが、なにぶん当時の草原、目の利く兵が見張りに就けば、怪しい動きなどたちどころに分かったのでしょう。

 ちなみに、私はモンゴル帝国の専門家ではないので、この辺はあくまで推測です。学術的な根拠は言うほどないので、済みません(汗

 

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 周囲の草原。ここは実際にチンギス・ハーンが居を置いた場所ではないのですが、この辺の地理条件は似たようなもの。視界を遮るのは山や草原の起伏ぐらいなので、目さえ良ければ、たいがいの動きは見て取れるはずです。

 

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 はるか遠くに見えるゲルと家畜の群れ。

 

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 さまざま家畜が混ざって草を食んでいます。ズームを思いきりかけてこれなので、ここからはキロ単位の距離があるのでしょう。その間もその先も、ずーっと草原なのです。

 

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 ゲートの周囲には荷車がいくつも置かれています。家畜が引く車は、現代の遊牧民の間でも普通に使われています。

 

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 中には人が乗る輿もあります。こういうので当時のハーンの妃や高官が移動していたのでしょうか。

 

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 さて、ゲートを抜けてハーンの宮殿へ。

 

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 ハーンの宮殿前に置かれた旗印……槍……なんでしょう、誰か教えてください。

 伺った話では、モンゴル帝国で文字が使われる前、この先につけられた符号が伝達に使われていたそうです。それぞれがどういう意味だったかまでは分からないのですが。

 あと、人によっては左側の鉤十字が気になるかも知れません(私も)。卍ならまだしも、逆向きですし。ただ、この記号は東洋でははるか昔から使われていたものなわけで、モンゴルでは図案として普通に見かけます。もっとも、それを隠れ蓑にする手合いも残念ながらいるのですが……

 

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 さておき、当時の大ゲルを横から撮ってみました。奥にある小さいゲルは現代のもので、宿泊客用と思われます。

 

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 ハーンのゲルに入ると、正面に玉座が置かれています。

 

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 頭上にかかる鷹の幕も、先程の将軍のものよりはるかに大きなものです。

 

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 横に置かれた帝妃の椅子。横にある衣装は試着できます。

 

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 こちらの椅子の左右にあるのはハーンの衣装。ちなみに右側を着せてもらいました。私もついにハーンに即位できました(違

 

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 ハーンの宮殿で昼食。テーブルの真ん中にあるのは、小麦粉を練ったものを揚げたボールツォグと言う揚げ菓子。置いてあるとついつい手が出てしまいます。

 

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 大量に出てきたホーショール(肉を小麦粉で挟んで揚げたもの)。ただ、流石にこれが1人前ではないので念のため。

 

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 しばらくすると、馬頭琴フーミー喉歌)の生演奏が始まりました。ゆるやかな調べ、馬のいななきや疾走を表した躍動的な音楽が馬頭琴で奏でられると、1人で2つの音を同時に発声するという北アジア遊牧民伝統の歌もゲルに響きます。

 ハーンの宮殿で、ゆるやかな昼のひとときが続きます。