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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(76)東宿毛駅(土佐くろしお鉄道宿毛線)

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 岡山から、高松から、高知から、中村からの列車は、いよいよ宿毛市中心の市街地近くに入ってきました。普通列車は宿毛のターミナルを前にして、市役所界隈の古くから栄えた中心街の南側にある東宿毛駅に停まります。

  

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 中村から走ってきた、黒潮町ラッピングカー。松田川と国道56号線の間を、宿毛に向けてラストスパートに入ります。

 

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 南側を流れる松田川にかかるのは細い橋。中央に行き違い場所が設けられています。

 

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 宿毛バイパスから北川の市街地。宿毛市の元々の中心はこちらだったそうですが、ターミナルとして宿毛駅ができ、東宿毛駅には普通しか止まらないことから、賑わいは徐々に宿毛駅に移りつつあると聞きます。

 

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 中村方面。駅を出ると線路は宿毛の街並みをすぐに外れ、山を貫いていきます。

 

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 駅の西側にある津波注意の標識。川沿いを走るだけに、いざという時は海から遡る津波への懸念があります。

 

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 地上に降りてきました。

 宿毛線と隣の国道56号線の間には、道路拡幅用と思われるスペースが伸びています(まさか宿毛線の複線化用地ではないでしょう)。もっとも人口減の折、本当に道路が拡張されるかは分かりません。

 

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 宿毛線のほとんどの駅と同様、ホーム一本に階段があるだけの簡素な駅になっています。

 

 

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 その駅の待合室を外から見ると、東宿毛駅の表示と並んで、早稲田・梓駅という愛称が示されています。

 

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 駅の出口をよく見ると、こちらにも愛称早稲田・梓駅の表示がありました。

 

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 ホームに戻ります。こちらには、どうやら相性の標示板があるようです。

 

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 東宿毛駅の愛称について書かれていました。明治初期に活躍しながら早世した宿毛出身の傑物、小野梓氏が、相性の由来だそうです。ただその前に早稲田とついているのは、いまや日本を代表する大学の1つとなった早稲田大学の源流を作るのに彼が尽力したことを記念するためのものでしょう。

 氏の業績については、地元の人物史でまとめられています。

 

www.city.sukumo.kochi.jp

 

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 しばらくして入ってきたのは、宿毛駅からの大月町ラッピングカー。中村までの道程は始まったばかりです。