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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(74)工業団地駅(土佐くろしお鉄道宿毛線)

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 有岡からトンネルを抜ける間に、四万十市から宿毛市に入った土佐くろしお鉄道宿毛線。最初に到着するのは、工業団地駅というローカル線に似つかわしくない名前の駅です。

 

 

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 切り通しの中にある工業団地駅。

 

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 駅のすぐそばまで法面が迫っています。外に出るには、この上に行かないといけません。

 

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 線路の反対側はコンクリートで覆われていないのか、草で覆い尽されています。その上に人工物があるようですが、これだけでは何なのか判然としません。

 

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 中村方面へのトンネル。これだけを見れば、「工業団地」という駅名をイメージすることはとてもできません。

 

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 宿毛方面。切り通しが終わるとすぐに高架になる線路上を、宿毛行のワンマンカーが走っていきます。

 

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 列車が去った線路。奥には一面田んぼが広がり、これまた工業団地とはまるで異なる光景です。

 ただ、右手を見ると、切り通しの上に工場か倉庫のような建物が見えます。あるいは、本当に工業団地なのかも知れません。

 

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 とはいえ、中村方面、宿毛方面、線路の先はどうみても田舎の風景。待合室に掲げられた「工業団地」の駅名板が、むしろシュールさすら漂わせています。

 

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 駅からの階段。駅から外界に歩いて出る唯一のルートです。

 

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 階段を上がると、夏草が生い茂る中、確かに向上と思しき建物がありました。

 

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 遠くを見ると、隣の平田駅が見えます。工業団地から平田の間は珍しく距離が短く、2キロもありません。

 

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 駅前の道路には、乗用車がようやく横付けできる程度の路側帯と、自転車置場があります。

 その自転車置場には、わずかな自転車が止められているだけ。ただこの日は休日、ここが工業団地ならば、人がいない方が当然のことです。

 

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 駅前から降りていく坂道の左手に、事業所が並んでいます。民家や農地はなさそうです。

 

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 線路の反対側にあったのは、どうやらメガソーラーのようです。その向こうに、工場や作業所がいくつも見えます。確かに、これを見れば工業団地と言うのも分かります。

 

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 再び階段を降りてホームへ。「工業団地」の駅名板、疑って悪かった。

 

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 しばらくしてやって来たのは、黒潮町のラッピングトレイン。工業団地があろうと、ここは四国の南西の端。列車でわずかに進めば、幡多の風景に戻されます。