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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

【地域実習振り返りレポート】(16)企画立案に向けて(大豊町・2016年6月22日)

 モンゴルの国会総選挙にのめり込んで、すっかりレポートが遅れてしまいましたが、先月22日にゆとりすとパークおおとよでの実習に行ってまいりました。

 

 が、この日は朝から雨、ときに強く降ります。山間地を登ったところにあるパークの天気も良いはずはなく、

 

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 ご覧の通り、完全に雲に覆われてます。

 

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 参考までに、以前撮った写真です。天気が良ければこの通り、素晴らしい眺望が期待できるところ、

 

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 完全になくなってます。道路上には霧がかかってなかったので、路面さえ気をつければ問題なく行き来できましたが、にしても凄い状況です。

 

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 今までの実習日はそれなりに天気が持っていたのですが、雨になったらどうするのか、というのはパークの宿命的課題なわけです(実際、6月には雨予報のためにイベントが1つ中止になってます)。それだけに、こういう状況を体感しておくことは、今後の活動を考える上で良い機会になるとは思っています。

 もっとも、この日は時間の関係でもあって作業はなく、パークの方々と学生との意見交換会を行いました。内容は前回の実習で行った調査の仮報告と、学生がこれから立案していく企画の原案について。当日の様子は例によって学部ウェブサイトでアップされてます。

 

www.kochi-rc.jp

 

 以下、ここで話し合われた内容を書いても仕方がないので、簡単にだけ。

 本学部の地域協働教育をはじめとする地域での教育というと、現地での作業や活動への参加というイメージが強いと思います。実際、それらはわれわれも行っていることで、本ブログでも再三書いてきましたし、地域理解や実習地の方々とのチームビルディングが必要な段階では、不可欠な要素だと思っています。

 ただ、人材育成のためにはそれだけでは不十分で、むしろこれから学生たちは実習地で自分が成すべきことを企画し、練り上げていくことになります。ただし、それらは学生個人だけの力では絶対に不可能で、他の学生や地域の方々に何らかの負担をお願いすることは避けられません。

 となると、地域の方々に出して通用するレベルのものが必要なわけです。当たり前ですがいい加減な思いつきではダメですし、自分が実行していくことですから、他人事のような提言も不要です。そういうものは実習地の方々に却下されるでしょう。むしろ、教員としては容赦なく撥ね付けてもらった方が、かえって良いぐらいだと思っています。その場合は、是非とも理由を合わせて教えていただきたいところですが。

 今はまだ企画案自体、おぼろげな部分は否めないところですが、これから細部を詰めていくと、われわれの班に限らず、学生間でも各事業地との間でも、議論が白熱したり、意見がぶつかり合うこともあるでしょう。いや、あった方が良いかも知れません。そこから人々の間の違いに対処し、「協働」を実現していく過程が重要なのだと思っています。