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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

2016年モンゴル国会総選挙中間集計発表、人民党圧勝(6月30日00:20時点集計に基づく)

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 2016年のモンゴル国会総選挙の投票が、6月29日22時をもって締め切られました。開票作業は順調に進んでいるようで、全76議席について中間結果が何度か公表されています。まずは簡単にですが、本エントリ執筆時点で入手可能な最新の中間結果(30日00:20時点)の中間集計を見てみたいと思います。ただし、最終結果は本エントリで取り上げたものと異なる可能性がある点はご留意ください。

 

 

1. モンゴル人民党圧勝、3分の2以上の議席獲得は確実

  公表されている中間結果には多少の変動はありますが、モンゴル人民党が全76議席中60議席以上を獲得するのはほぼ間違いないでしょう。人民党にとっては2000年総選挙以来の圧勝で、久々の単独政権が可能となりました。

 

2. 民主党大敗、幹部落選相次ぎ、首都でも大不振

  一方の民主党は10議席前後、党設立以来の大敗北です。サイハンビレグ首相,エンフボルド国会議長・民主党党首,ゴンチグドルジ国会副議長ら幹部が枕を並べて討ち死にしたのに加え、首都でも28議席中3議席のみ獲得という大不振です。今回の総選挙に合わせて首都議会選挙も行われているのですが、こちらも全45議席中獲得できたのは11議席、一方の人民党は34議席獲得という(おそらくは中間)結果が出ていますから、本来の地盤の有権者にもそっぽを向かれた形となりました。

 

3. 人民革命党完敗、中小政党・同盟総崩れ

  すったもんだの末にようやく総選挙に参加できた人民革命党は、現職バーサンフー議員の1議席しか獲得できませんでした。エンフバヤル党首の威光は完全小選挙区制の前に霞んだ形です。

 他の中小政党・同盟は獲得議席ゼロ。注目されたガンバータル国会議員も落選です。人民革命党同様、選挙制度に跳ね返された感は否めません。

 

4. 無所属で1候補当選

 その一方、無所属で唯一当選予測が報じられたのが、第54選挙区のジャブフラン候補モンゴル国勲功俳優(Монгол Улсын Гавьяат Жүжигчин)というモンゴルでは名誉ある称号を持つ歌謡曲の歌手です。正直なところ、今のモンゴルの歌謡曲事情には疎いのですが、国の勲功俳優の称号を持っている時点で、かなりの知名度があることは容易に推測できます。とはいえ、知名度で言えば他の候補で勝るとも劣らない人物がいるはずで、日本のいわゆるタレント候補と同列に扱うべきかどうかは、この結果だけでは分かりません。

 

5. ただし、今後発表される結果は異なる可能性も

 ひとまず最新の中間結果をもとに書いてみましたが、先にも書いた通り、今後新たに発表される結果が上記のものと異なる可能性には、くれぐれも留意してください。

 日本では信じられないことかもしれませんが、今回の選挙では中間結果が発表されるたびに、各政党の議席数が異なっています。日本のように、出口調査屋開票結果を基に当選確実を徐々に出すのではなく、開票途中で全議席の予測を出してしまうため、開票が進んで状況が変われば、予測もまた変わるのです。実際、中間決算は既に複数回出ていますが、そのたびに議席配分の予測が変わっています。

 ですので、現時点での中間結果はあくまでも中間的なものであり、今後多少の変動があることは考えておく必要があります。もっとも、結果が極端に変わるとも考えにくいですが。

 

 選挙後の政権がどうなるのか、何より選挙結果が平穏に受け入れられるのかなど、気になる点はありますが、それらについては開票がさらに進んでから、項を改めて書きたいと思います。