前日はロースコアの展開となったオリックス対福岡ソフトバンク、高知でのウエスタンリーグ公式戦シリーズ第1戦。この日は予定があり、試合開始の後からの観戦となりましたが、着いてみると試合開始20分程で既に2回終了、両チーム無安打の展開と、早くも投手戦の様相を見せています。
さて、前日の試合を受けて、この日俄然気になったのがヒライビックの去就です。どういうこっちゃ、という方は、まずは前日の観戦記をお読みください。
で、はたしてどうなったかと言いますと、
あっさり終了。
高知までユニが届けられたようです。よほど急ぎの宅配便でも使ったのか、スタッフが直接持ってきたのか。
そういうわけで、晴れて自身のユニを受け取ったボグセビックでしたが、この日は3打数無安打1三振と、まるで良いところがありませんでした。
いや、ボグセビックの問題というより、この日は前日に輪をかけて、両チームの先発投手が冴えに冴えていました。かたやオリックスの先発は一軍での実績もある東明、二ケタの三振を奪う快投です。
こなた、ホークスの先発は笠原。オリックス攻撃陣にほとんど付け入るスキを与えません。
というわけで、この日はいわゆる「たこ焼きが並ぶ」展開、凡退続きでテンポも早く、中盤辺りまでは、あわや試合時間2時間切りもあるかとすら思ったほどです。
両チーム先発完封引き分けすら見えてきたところでしたが、終盤に東明が息切れ気味となり、9回には小松が登板します。
この投手も昨年に続いての来高、ってホントなら秋田や盛岡の一軍戦にいってないといかんでしょ、という嘆きも出る一方、その昨年は最終回で松中に一発を浴びてリードを失いながら、奥浪のサヨナラで自身に勝ちが転がってきただけに、今年は同点とはいえ似たような展開になるかという妙な期待が湧いてきます。
しかし、期待された9回裏も笠原が抑え、ウエスタンリーグの規定により試合打ち切り。スコアレスドローで試合は終わりました。
最終スコア。オリックス二軍、今年は1点も取れずに高知シリーズ終了です。
ただ、この試合に関してはオリックスの打線どうこうというより笠原が凄かったの一言でしょう。9イニング打者29人、被安打3の奪三振8、何より四死球は1つも与えてないのです。文句の付けどころのない好投、こうなると一軍入りの期待も高まろうというものです。
本人の置かれた状況を考えれば、人目につく一軍戦は、本来不要な気苦労も厄介事もあるとは思います。とはいえプロ野球選手になった以上、一軍で活躍してなんぼです。ましてホークスの選手ともなれば、福岡の熱い熱いファンの前でプレーするのを目指さないわけにはいきません。
いろいろ面倒だとは思いますが、そこをなんとか抑え込めるだけの活躍を願わずにはいられない、それだけの投球内容でした。ま、ファイターズ戦だけは勘弁願いたいですが。
ちなみに、ひょっと出るかと思っていたコーディエは一軍に呼ばれてたんですね。当然ブルペンにもいませんでした。