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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(62)知寄町三丁目駅(とさでん交通後免線)

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 高知市中心部から東に向けて走る電車が知寄町三丁目にさしかかると、いよいよ電車通りとの分かれ道が見えてきます。

 

 

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 はりまや橋の手前から電車の線路を挟み、一直線に伸びてきた広い電車通り。 

 

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 知寄町三丁目の東行ホームを過ぎたところで大通りは終わり、道路は二手に分かれます。北側の国道195号線は南国市の市街地から山間部を抜け、南東方向に折れる国道55号線は県東部の海岸沿いから室戸岬を回ります。

 そして、徳島県で再び合流するまで、2つの国道は対照的なそれぞれのルートを走ります。

 

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 一方の電車は、知寄町三丁目の東行ホームで、道路と同じように舗装された線路から、バラスト敷きの線路へと移ります。

 

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 その先で国道55号線東行を踏切で越え、専用軌道に移って鉄橋を渡ると東に進み、文殊通、領石通から後免町方面へ。

 

 

 

 アンパンマン電車がやって来ました。踏切付近の信号は赤。遮断機が下りきるまで、しばし待つことになります。

 

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 遮断機が下がり、進行の矢印を出された電車。踏切を渡り、大通りと別れてひとり東を目指します。

 

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 こんどは後免町行の電車が到着しました。行先は「後免町」ですが、表示は伝統の「ごめん」。高知の人々に長く親しまれ、県外の人々からは衝撃をもって受け止められる「ごめん」と大書きした赤の菱形行先表示板は、今も変わらず使われ続けています。

 

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 東行ホームで停車した207号。かつて「金太郎」と呼ばれた塗装を有志が復元した車両です。

 

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 停留所を発車した207号。信号も矢印が出て、これから高知市郊外、南国市を走り抜けていきます。

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 入れ替わりにやって来たのは、市街地を東西に横断していき、朝倉(高知大学前)へと向かう電車。

 まだ寂しそうな車内ですが、中心街に入るにつれて、賑わいを取り入れていきます。

 

 知寄町三丁目。目抜き通りと郊外が入れ替わる駅です。