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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(59)桟橋通四丁目駅(とさでん交通桟橋線)

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 とさでんの電車はごく一部を除き、桟橋車庫から1日の仕事に出ます。車庫を出発した電車は、画面に見える線路を渡り、桟橋線の北行、はりまや橋・高知駅前方面に進み、最初に停まる桟橋通四丁目から、営業運転を始めます。

 

 

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 桟橋通四丁目のホームは、後免線・伊野線の電車通りにある停留所の多くとは異なり、信号のある交差点のそれぞれ手前に置かれています。手前のホームは北行方面、奥に見えるのは南行(桟橋通五丁目)方面です。

 

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 ふと気になったので、停留所の表示を見直してみました。こちらが高知駅前方面。

 

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 こちらが桟橋通五丁目方面。上り下りで算用数字と漢数字が混ざっている、どころか、同じホームですら混在しています。一方のバス停は漢数字表記、となるとなぜわざわざ算用数字を使っているのかがまして分からなくなります。深く考えずに表示を作ったのかも知れませんが……

 

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 さらに、北行のバス停は待合所の表示と旧高知県交通のバス停とで、かなの送り方が違っています。もっとも、これだけ違っても実害はまずないでしょうが、あるいは実害がないからわざわざ統一しないのか。

 

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 そして、旧土佐電バスの標柱は漢数字表記。

 よく気にならないものだ、と言いたいところですが、統一させるには当然修正コストがかかる。資金力を考えれば、もっと優先度の高いところに費用を充てたいところでしょう。土佐電と県交通が合併して1年半と少し、いまだに両者のバス停や社名が残っている辺りも、状況を物語ってはいるようです。

 

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 ちなみに、少なくとも電車の停留所は、正式には漢数字表記。ちょうど桟橋通「五」丁目が通っていきます。

 

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 続いて通りがかった212号車。先程の201号車とは形式こそ一緒ですが、冷房取り付けのための改造だなんだで、風貌が異なっています。

 

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 この日は電車の日。久々の出番が回ってきた旧オスロ市電198号車が、高知駅前から帰って来たところです。

 

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 桟橋通四丁目を過ぎたところで、車庫から出てきたばかりの旧リスボン市電910号車とすれ違う198号車。この後桟橋車庫前停留所を過ぎると、スイッチバックして渡り線を通り、北行の線路に移った後、再度方向を変えて車庫に戻り、次の運転に備えます。