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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符を購入しました

 4月16日以来の熊本地震は鉄道にも大きな打撃を与えました。中でも、阿蘇山付近を走る第三セクター南阿蘇鉄道は復旧の見通しが立たない深刻な事態に陥っています。そんな南阿蘇鉄道を救うべく第三セクター各社が売り出した「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」を購入、昨日届きました。

 

 南阿蘇鉄道はJR豊肥本線の立野から阿蘇山の南麓を走る高森までの高森線17.7キロの路線で営業する鉄道会社です。この路線は国鉄高森線として開業、ゆくゆくは延岡からの国鉄高千穂線とつなげて熊本・延岡間を結ぶ路線となる計画でしたが、結局計画は頓挫。その後廃止対象となったのですが、第三セクターに移管されて現在に至ります。

 移管後は阿蘇の景色を楽しめるトロッコ列車や当時日本一の長さの駅名となった南阿蘇水の生まれる里白水高原駅を開業させるなどで人気を博してきましたが、今回の地震で土砂崩れにより路線が寸断されたり、トンネルに亀裂が入る等の大きな被害を受けました。復旧には多額の費用と長期にわたる運休機関が大きな壁として立ちはだかっており、南阿蘇鉄道は存亡の危機に立たされています。

 

mainichi.jp

 

 ただ、そんな鉄道を救おうと、同じ第三セクターの各社が立ち上がりました。茨城県ひたちなか海浜鉄道、千葉県のいすみ鉄道鳥取県若桜鉄道秋田県由利高原鉄道の4社が合同で「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」という企画切符を発売したのです。先月下旬に話を知って購入を申し込んだところ、昨夕手元に届きました。

 

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 きっぷは4社から1駅ずつの入場券に、南阿蘇鉄道全線の片道切符のセットとなっていて、どれも「硬券」と呼ばれる昔ながらのものです。切符の下には各社が誇る年代物の車両や企画列車、さらにはデビューしたての新車の写真が並んでいます。

 

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 裏側には4社がそれぞれ入場券を発売した駅と、そこに込められた思いが記されています。

 

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 今回は由利高原鉄道のウェブ通販で購入したので、同社の案内や時刻表も同封されてきました。由利高原鉄道には友人とともに4年前に乗ったのですが、終点の矢島駅で折り返しの列車を待つ間、売店のおばちゃんと話し込んだのが懐かしい思い出です。

 

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 その由利高原鉄道が導入した新車。広告塗装やアニメコラボ塗装もあります。また下の方に書いてますが、由利高原鉄道といえば、昨年乾電池で動く車両の運転実験を行い、見事走行距離の世界記録を樹立したのです。

 人口減少が止められない中、第三セクターの経営はどこも厳しいものとなっています。この4社とて何とか踏ん張っているものの、自社の経営だけでも苦しいはずです。ただ、だからこそ同類の苦境を見過ごせないというのはあるのでしょう。

 加えて、先に書いた国鉄高千穂線は、第三セクター化されたものの2005年の台風の被害から立ち直れずに廃止となってしまったという経緯もあります。本来なら1本の路線になっていたはずの南阿蘇鉄道高森線に、二の轍を踏ませるわけにはいきません。わざわざこのエントリを立てたのも、微力ながら何かできればという考えの下でのことです。

 

 なお、「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」は由利高原鉄道いすみ鉄道のwebショップで購入できます。ただしメディアで紹介された反響から注文が増えていて、申し込みから切符の受け取りにはかなりの日数がかかる見込みなので、その点はご留意ください。また一部の駅での販売も行っているそうですが、ひたちなか海浜鉄道では完売したそうです。詳しくは、下記webショップのリンク先をご覧ください。

 

shop.obako5.com


rail.shop-pro.jp

 

 なお南阿蘇鉄道では義援金の受け付けも行っています。別のエントリでもご紹介しましたが、ここで再掲します。