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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

青ガエルがもっと青ガエルだった頃:熊本電鉄5000形「ケロロ軍曹」ラッピング塗装

 その独特の形状と塗装から「青ガエル」として長らく親しまれた東急5000系。東急引退後も地方各地の私鉄で活躍してきましたが、その最後に残った熊本電鉄の1両が先日引退したとの報道がありました。今回はその功績を讃えつつ、普段とはちょっと変わった姿をご覧いただければと思います。

 

 今から3年近く前、熊本の鉄道に乗りに行った際に、熊本電鉄菊池線の北熊本から上熊本を往復する5000形に乗る機会がありました。他の私鉄の多くとは異なり、熊本電鉄の5000形車両は、東急時代の緑色の塗装を基本そのまま使っていたのですが、私が訪れた際は映画版「ケロロ軍曹」とのタイアップ中だそうで、ラッピング列車になっていました。

 

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 「熊本青ガエル鉄道」と銘打たれた5000形が、アニメとタイアップ。正面にはイラストと星マークがついています。とはいえ、独特の丸みを帯びた姿は容易に確認できます。

 

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 こちらは反対側。5000形はもともと何両かで編成を組んでいたところ、熊本電鉄では1両だけの運転があるため、反対側にも運転席を作ることになり、こんな姿も見られるようになりました。人によっては「平面ガエル」と呼ぶらしいですが、よく思いついたものです。

 ちなみに、隣の電車は元南海電鉄の22000系。かつては難波から高野山への山登りを生業としていた電車です。

 

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 ラッピング塗装がこれでもかとなされた側面。

 

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 ワンマン運転のための出入口表示も取り付けられています。

 

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 網棚上に一面に広がる、アニメのキャラクター紹介。その下、扉上部には熊本電鉄の路線図が掲げられています。

 

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 電車は予定通り、北熊本から上熊本へと発車しました。

 ワンマン運転の自動放送は、ケロロ軍曹の声によるもの。この時には物珍しい思いがしたのですが、まさか2年後、JRの特急で当たり前のようにアンパンマンの声を聞くことになるとは……

 

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 さておき、タイアップ色満開の車両内外ですが、車内をよく見れば東急時代の名残も。当時のつり革広告が、そのまま残されているのです。

 

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 平成の「マルキュー」のイメージとはだいぶ異なり、普通に百貨店のイメージを帯びた戦後の渋谷109の広告。普段の塗装とともに、東急時代のものを残すことで、かえってファンの注目を集めようとしています。

 

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 わずか3キロちょっとの道のりを終え、終点上熊本に到着した5000系。

 私にとって、後にも先にも1度きりの乗車でした。

 

(参考)

news.infoseek.co.jp