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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2015年冬・北からの帰還(1)札幌市電延伸区間に乗る

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 7時過ぎに高知を飛び立ち、飛行機を乗り継ぎ、

 

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 昼にはこんなところまで来ちゃいました!

 

 もっと言うと、新千歳空港に着いたのは10時半頃。3時間半で南国土佐から北国ですよ。空港から電車に乗って地上に出た時は、あまりの景色の違いにおののきましたね。

 さて、途中電車のトラブルで足止めを喰らいながら、30分ほど遅れて札幌着。最初の目的地、札幌市電西4丁目停留所に向かいました。地下鉄で大通駅まで出る手もありましたが、1駅区間だけのために乗るのも勿体ないかつ面倒という考えと、その寒さをかけらでも経験せずに北国を理解することはできないという妙なこだわりから、札幌駅を出て停留所まで歩くことにしました。当時気温は零下6,7℃、一瞬ダイヤモンドダストっぽいものが見えたのは流石に気のせいだと思います。

 

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 途中2, 3度滑りかけながら、西4丁目停留所に到着しました。

 ここは2015年12月19日まで、札幌市電の終着駅でした。当時市電はここから西に走り、市内南西部をぐるっと回り、400メートルほど南のすすきのまで走っていたのです。

 ただ、起点と終点があまりに近いので、これまでも両者をつなげて環状線にすべきではないかという議論がたびたび出されていました。それがついに去年、実現したのです。今回の旅の目的の1つは、この新たな区間に乗ることです。

 

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 新設された内回りの西4丁目停留所を出た電車。行先表示は「循環」となりました。

 

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 私はというと、外回りの電車で西4丁目からすすきのまで南下しようと思っていたところ、新型電車「ポラリス」がやってきました。

 

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 車体に記された「ポラリス」のロゴ。高知の方なら「ハートラムみたいな電車」といえば分かりやすいでしょうか。ハートラムと違って編成は複数ありますし、5,6日に1日休むとかはないですが。

 で、ここからポラリスに乗車。慌ただしい年末な上に新線の物珍しさも手伝ってか、車内はかなり混み合ってました。そういう状況なので、車窓を撮影することも叶わず、すぐにすすきのに着いて、そそくさと降車しました。

 

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 すすきの停留所。ここから電車は少しだけ西に走り、交差点を曲がって一気に南下します。

 

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 内回り線の電車。札幌市電は正面が大きな1枚窓でスタイリッシュなのが好きです。ちなみに、とさでんとはレール幅が同じなんです。電車余ってたらとさでんにください

 

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 すすきのの交差点には警備員が立っています。延伸区間は一般的な路面電車とは違い、歩道の両端を電車が走るので、開業してしばらくは警備員が監視することになっているようです。この寒い、寒い中、本当にご苦労様です。

 

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 新しくなったすすきのの電停。大きなガラスが張られた壁面と一体となっている、装飾の全くない屋根。個人的にはこういうスタイリッシュなデザインは好みです。装飾ではなく、機能に徹することで、かえって美しさを表すというか。

 

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 ちなみに、10数年前に訪れた時の写真。全然様子が違いますよね。

 

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 内回りホームに入ってきた電車。車内はやはり賑わっています。

 

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 そして、すすきのと言えばこの広告。大阪のグリコと並ぶご当地広告の双璧と言っても過言ではありますまい。これを見ただけで一杯やりたくなる酒呑みは私だけではないと確信します(笑)

 

 さて、ここから今度は来た路線を北上しますが、それは次回にて。