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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(37)鴨部駅(とさでん交通伊野線)

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 はりまや橋から高知市中心街を西に抜けたとさでん交通伊野線は、鏡川橋から単線となって鏡川を渡り、細い旧街道へと入ります。そこで最初に停まるのが、鴨部停留所です。

 

 

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 線路敷も含めて片側1車線の細い道。電車が通ってなければ行き交いに何の問題のない道ですが、線路に停留所の表示で道幅がほとんど埋まっています。

 

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 そして、この停留所もまたノーガード電停。東行の乗り場は道端なのでまだいいですが、西行は道の真ん中より南寄り、ともあれ電車を待てる場所ではありません。

 

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 乗り場に人がいる時は右に避けるようにとの路面標示。しかし自転車ならまだしも、乗り場と民家の間の幅に収まる自動車はそうそうないことでしょう。そして、よく見ると矢印の先は民家です。

 

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 電柱に巻きつけられた駅名表示。場所が無いノーガード電停ならではの光景です。

 

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 見ているうちに、東行きの電車がやってきました。この8ヵ月半ですっかり見慣れた痛電です。後ろを走ってきた自動車は、西行きの乗り場に人がいないのを確かめてから追い越して行きます(なお、この区間は自動車の軌道敷通行が認められています)。

 

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 電車は停留所を発車しました。ここから川を渡り、一路はりまや橋からさらに東へと進んでいきます。

 

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 西方向を望む。こちらの車線では、乗り場を左に避けるように表示されています。その先には植木鉢があります。

 

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 鴨部からはキロメートル単位の長い一本道が続きます。幅さえ確保できれば小型飛行機が離陸するには十分な距離です。

 余談ですが、私の職場はこの一本道を端から端まで通りきり、さらに信号を越えた先です。

 

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 少し先に設けられた信号所。ここもかつては停留所だったそうですが、今は客扱いを行っていません。鴨部の停留所とまとめては、と思うのですが、民家もあるだけに、なかなかそうもいかないのでしょう。

 

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 ファミリーマートに入った時の音楽とともに、電柱に取りつけられたランプに灯りがともりました。矢印は西方向、伊野行の電車が来るのを知らせています。

 

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 「いの」の単純明快なヘッドマークとともに、電車がやって来ました。

 

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 停留所に停まる電車。車も来ないので乗り降りに問題はありません。なお、車で通りかかった場合は乗り降りを待つのが流儀です。

 

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 僅かな乗客を降ろした後、電車は停留所を去っていきました。

 長い直線を越えて、その先では峠も越えて、伊野までの行路はまだまだ続きます。