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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

2015年8月・モンゴル訪問の記録より(承)

 このところモンゴルには研究絡みで短期滞在しかしていませんし、自分だけで動ける範囲もウランバートル市内の中心部にほとんど限られています。とはいえ、それだけでも歩いてみればいろいろ見つかるものです。

 

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 今回初めて見たのが、この連接バスウランバートル市内では通常のバスとトロリーバスが走っていますが、どちらも新車の投入が続いているようです。その分バス事情は改善された……部分は間違いなくあるのですが、バスの横、後ろを見てお分かりの通り、市内の大通りは自家用車だらけの大渋滞。これが何とかならないと、車両は良くなっても輸送事情は改善できません。

 

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 旧国営百貨店(現在は「ノミン」という会社が経営していますが、いまだに国営百貨店という方が通りが良い)から大通りを隔てたところに、ビートルズのモニュメントがありました。

 

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 案内によれば、モニュメントは2008年に建てられ、費用はビートルズを崇拝するファンたちの寄附で賄われたのだとか。

 ただ不思議なのは、ビートルズが活躍した当時、モンゴルはソ連の衛星国とまで言われた社会主義国家。東西に分断された世界で最も東にあった国なのです。そんな国に西側のポピュラー音楽が合法的に入るルートなどなかったはずで、当時ビートルズの音楽を知っていたのは、留学や仕事でソ連・東欧諸国にいた人ぐらいでしょう。しかも、彼らだって正々堂々と聴けたかどうかは怪しいですし。この辺、詳しい人に一度聞いてみたいものです。

 

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 モニュメントの裏側。階段に腰かけてギターを弾く当時の若者の姿でしょう。左隣に緑色の太いパイプが4本上下に並んでいますが、これはパールといって、集合住宅内に通された暖房のダクトです。

 

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 見づらいですが、茶色のレリーフ(?)にモンゴル語で人名が並んでいます。おそらくモニュメントを建てるにあたって寄附をした人々でしょうね。

 

 

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  さらに歩いていると、レストランを発見。店名に「ゴイモン・バータル」と書いてあります。そのまま訳せば「麺の英雄」。よく分かりませんが、とりあえず麺の店ということでしょう。

 

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 レストランの看板が歩道に置かれてありました。見ると日本の麺料理が並んでいます。左側の料理は、上から順に「昆布うどん」「本格仕込み味噌ラーメン」「横浜醤油ラーメン」「札幌味噌ラーメン」「野菜ラーメン」、「焼うどん」「キムチうどん」「焼きそば」と並んでいて驚きました。右側にはギョーザ(「チャオズ」ではなくギョーザと書いてますにトンカツ、鳥の照り焼きなんてのもあります。

 日本から長期滞在中のビジネスパーソンにはありがたいでしょうが、私はというと日本料理が恋しくなるほど長居するわけではありません。何より高い!ラーメンやうどんは日本円で500円台、インフレ続きのウランバートルですが、その気になればもっと安くご飯が食べられるので、これはパスするよりほかありません。

 ただこのような感じで、最近は日本料理店、とくにラーメン店をウランバートル市内で見かけるようになりました。ここからさらに歩いた先にもあったのですが、

 

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 札幌ラーメン店の名前が「千代田」。どうしてそうなったのか。2年前に「渋谷」という日本料理店に連れて行ってもらったことがありますが(ハチ公像のレプリカがありました)、店名は東京の方が通りがいいのか。札幌ラーメンなのに。

 ともあれ、モンゴルに来たのですからモンゴルの食を味わうのが筋です。高知だと残念ながらモンゴル料理店は見当たりませんし(あっても驚くけど)、貴重な機会です。

 

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 こちらはマントーン・ボーズといって、蒸した生地マントーで肉を包んだ肉まんのようなものです。マントーだけでも食べることはあるのですが、やはり肉がないと食事とは言えないので。

 カップに入っているのはスーテイ・ツァイ。モンゴル式ミルクティーと言えば良いでしょうか。ただしあくまでモンゴル式、基本紅茶ではない(はず)ですし、何より砂糖ではなく塩が入ります。肉食文化の遊牧民族にとっては、貴重なビタミンと塩分の供給源なのです。

 

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 こちらは日本の食堂にある洋定食風の料理ですが、ゴリャーシと言います。ハンガリーの料理ゴヤーシュが流れ着いたものです。昔はほとんど塩だけで味を付けて煮た肉にご飯がついていて、ご飯にケチャップが乗ってたりジャガイモがついてたら良い方だったのですが、最近はソースがかかるわ野菜もつくわ、本当に贅沢になったものです。

 

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 デザートで私が気に入っているのがアイスクリーム。といっても高級なのではなくて、一番リーズナブルなコーンのアイスです。これはおそらく旧ソ連から入ってきたもので、今もロシア製の輸入物とモンゴル国内産のものが売られています。この日見つけたのはモンゴル産でした。

 ちなみに、写真を見ていただければ、フタの代わりに紙が上に置いてあるのが分かると思いますが、これ以外の包装はもとから一切されていません。剥き出しの状態で冷凍庫に入れて売っているのです。私の学生時代など、冬になると道端で上が空いた段ボールの中にこのアイスを入れて売っているのをザラに見かけたぐらいです。昼でもマイナス10度以下だからこそできた話ですが、今もそんな売り方をしているんでしょうか? ものっそ気にはなるものの、今となってはマイナス二ケタの外気に耐える自信はないので、自分で調べてこいと言われても困ってしまいますが。