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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

シリーズ土佐の駅(25)円行寺口駅(JR土讃線)

 JR土讃線は薊野と高知の途中から高架区間が始まります。その西の端にあるのが、円行寺口駅です。

 

 さて、円行寺「口」というと、円行寺というお寺があって、駅がその近くにあるのを想像される方もいらっしゃることでしょう。第24回で登場した小村神社前駅が、その名の通り小村神社の真ん前にありましたし。

 ただ、「口」には落とし穴があります。良い例がJR西日本甲子園口駅で、甲子園球場まで歩こうと思えば、軽く20分はかかります(もっとも、今では甲子園口が地名になっているので、「甲子園」の近くではなく「甲子園口」にある駅という感じですが)。

 そしてこの円行寺口駅はさらに上を行きます。まず、円行寺という単独の寺は現在ありません。かつては絢爛たる寺として存在したものの、現在では日吉神社の境内に薬師堂のみが建っています。そして、その付近の地名として円行寺が現在に伝わっています。

 そしてその薬師堂がある日吉神社ですが、円行寺口駅との位置関係はというと……

 

 もしこの地図がきちんと見えていれば、甲子園口どころの話じゃないのがご理解いただけるでしょう。

 確かに円行寺口は円行寺方面への最寄り駅ですが、誤解を避けたければ「相対的に円行寺口」ぐらいを名乗るべきです。 

 

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 という話をしている間に、土佐山田行きの列車が駅を出たところ。ここから高知まで、見通しの良いほぼ一直線の路線を列車は快走します。

 

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 円行寺口のホームは、線路の南側に1本だけ。外壁をはじめ、木材がふんだんに使われています。

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 窪川方面。駅を出てすぐに高架区間が終わり、地上までの下り坂が始まります。

 

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 小さな待合スペースには誰が持ってきたのか、椅子が置かれています。

 

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 駅からの階段を地上の出入り口まで降りてきました。細い階段が東西両方向に設けられています。

 

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 駅の全景。実は、この構造は隣の入明駅とほとんど一緒です。どちらも階段が東西にあり、エレベーターがあり、駅の直下にトイレが設けられています。2つの駅の違いは、円行寺口の出入口が東側、高知方面の端にあるのに対し、入明は西側の窪川方面の端にあるところぐらいなものです。

 高架化される前は知りませんが、今では双子の片割れのようになってしまったのが、円行寺口駅です。と言われても、もう一方の入明駅を見ないと納得できないかも知れませんが、そちらはまた後日。