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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

【地域実習振り返りレポート(1)】大豊町で農産品の生産現場に入る(大豊町・2015年10月10日)

 私が本務校の高知大学地域協働学部で携わっている地域実習について、学部ウェブサイトでお知らせがアップロードされるようになりました。

 

 今学期、学部では県内7箇所で実習を行っています。私の主担当は大豊町で、状況に応じて他の実習地にお邪魔することもあります。

 大豊町での実習は先週から始まっており、既に10日の実習の模様が学部サイトでご覧いただけます。

 

www.kochi-rc.jp

 

 というわけで、ぜひご覧ください。おわr……では素っ気ないので、今回から学部サイトでの公開に合わせ、私なりのレポートを少々付け加えたエントリを書いていければと思います。

 大豊町での実習のテーマは、地域での農産品生産や加工・販売、域内での産業振興の現状や背景等になります。今日の実習では、大豊町西日本高速道路の子会社「西日本高速道路エンジニアリング四国」さんが取り組んでいるシイタケとブルーベリーの栽培を手伝わせてもらいました。
 午前中はシイタケの栽培場で本伏せ作業です。本伏せの説明は難しいのですが、仮置きしてあったシイタケの原木を立て掛け、シイタケが繁殖しやすくなるようにする作業、といえば良いでしょうか。2枚目の写真が本伏せ後の原木になります。大豊町の実習チームは女子学生が多いので、重い原木を運ぶ作業は大丈夫なのか不安もあったのですが、協力して取り組んでいたのと、現地の係員が優しかったのがあって、問題なく作業は進みました。
 昼食後はブルーベリー農園に移動し、剪定と掃除の手伝いです。無農薬栽培のブルーベリーというと、環境と調和した穏やかなイメージがあるかも知れませんが、農薬を使わないが故に毛虫が多くなるという厄介な問題があります。第1学期の実習では毛虫取りを行ったグループがあり、大量の毛虫がトラウマ(?)として残っている学生もいました。この日も気がついたら小さい小さい毛虫が服についたり、帽子に乗ったりと、私も難渋しました。とはいえ作業自体に支障が出ることはなく(学生によってはパニックになってましたが……)、こちらも無事終了しました。
 とここまで読んで、「なんで高速道路関連の企業がシイタケやブルーベリーを栽培するのか?」と思った方、良い質問です!なぜかというと……まだ言えません。この答えは、学生たちが実習やそれ以外の学習の中で見つけ出していくものです。そして、その答えを基に、このような事業と地域との関連も考えてもらうことになります。それらについて、学生たちがそれぞれ自分なりの答えを見つけたときに、この授業は成功だった、ということになります。

 

(参考) 新事業への取り組み|事業内容|西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社