女川駅を出て、数年ぶりに海を眺めてみることにしました。あの海を。
女川は街を新たに作りはじめた最中。工事現場の柵に、完成図が描かれています。
駅正面の並木道は既にできています。まだ若い街路樹が、いかにも完成したてのニュータウンのようなイメージを与えます。
しかし、その周囲はほとんど工事現場。未開通の道や柵の向こうに、ところどころ建設中の建物が姿を現しています。
海岸付近は柵ばかり。海にはなかなか近づけません。
前に訪れたときは、何も考えずに海沿いまで行けた街。
今は、海までの道はまだありません。工事現場となった海岸には柵が作られ、近づくところではないという警告を発しています。
その向こう、何とかデジカメの望遠を効かせて見た先に、漁船が並んでいます。それでも海とともに暮らす人々がいます。
あの海。今では遠い存在になってしまった海。
それでも、恵みの海……