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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

2015夏 宮城・常磐鉄道紀行(1)仙石東北ライン完全乗車の記録

 夜が明けて仙台は夏の青空が戻ってきました。今日から青春18きっぷ普通列車乗り継ぎの旅です。とりわけ「乗り鉄」としては今日がメイン。第1の課題は、直前のエントリでも書いた仙石東北ラインの乗車です。

 

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 宮城県を南北に貫く東北本線、仙台と石巻を結ぶ仙石線。この2つの路線は近くを走る区間があり、特に景勝地松島の辺りでは並走するところすらあります。ですが、電化方法の違いもあり*1、隣どうしを走る路線をつなぐ線路がなく、車両の行き来をしようと思えば大回りを強いられました。

 ところが、東日本大震災仙石線が分断されたことなどから、両路線の間に連絡線を作ろうという機運が一気に高まり、この5月30日に「仙石東北ライン」という新路線(正式には東北本線の支線扱い)が開業したのです。

 

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 仙台発仙石東北ライン経由石巻行。先に書いた電化方式の違いに対応するため、仙石東北ラインはあえて電化せず、この区間は専用のハイブリッド電車が運行することになっています*2。一般のディーゼルカーでも乗り入れ可能なところ、あえて新技術搭載の新車を揃えてきたところにも興味は湧きます。

 

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 仙台を出た列車は、大都市から郊外の住宅地、田園地帯と、次々に変わる風景の中を進んでいきます。西から山、東から海が迫り、徐々に行く手が細くなっていきます。

 しばらくすると、単線の線路が右側の視界に入ります。仙石線です。近づいてきた線路との間が小さくなってきたところで、仙石東北ラインがいよいよ見えてきます。

 

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 画面中央、今走っている左側の線路から右側の線路に移る「渡り線」があり、さらに右側の線路の先に分岐する線路が見えるでしょうか。その分岐する線路こそが、仙石東北ラインです。制度上は松島駅から分岐していることになっているのですが、実際には駅と駅の間で突如現れる路線です。

 

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 列車は渡り線に移り、さらに右手の仙石東北ラインへと乗り込んでいきます。

 

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 真新しい仙石東北ライン。あえて電化されておらず、電柱もありません。

 ……と言っている間に、またポイントが見えてきました。これは仙石線との合流地点、つまり仙石東北ラインはここまでです。

 東北本線からの分岐からこの間、だいたい300メートルです。

 

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 仙石東北ラインに別れを告げ、仙石線に乗り入れる列車。

 信号待ちを入れても5分とかからず、仙石東北ラインを乗り通してしまったのでした。

*1:国鉄時代に東北本線をはじめ、東北地方の路線は交流方式で電化されたのですが、仙石線はもともと私鉄の電車だったのを買収した経緯があり、直流方式が採られています

*2:交流・直流の両区間をつなぐ場合、電化しておいて両方の区間に乗り入れ可能な電車を投入する方法がこれまでは一般的でしたが、費用が高くつきます。