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人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、酒には酔うてみよ。

北川村夏紀行(7)北川村温泉から旧森林鉄道小島橋へ

 中岡慎太郎館からさらに北川村の奥へと国道493号線を走りはじめると、途端に道幅が狭くなりました。小さな集落を除けば左手は法面に右手は川が迫り、180度曲がるカーブが出てきたり、いよいよ山道です。

 

 こちらは離合が不安なのでこちらはおっかなびっくり走っているのですが、対向してくる車は結構なスピードで走ってきます。地元の人たちなのでしょうが、こちらはすれ違うだけで冷や冷やします。

 とはいえ、走りながらすれ違えるだけまだマシです。これからは1車線の道で対向車両に出くわしたら離合場所までバックとかなる道を当たり前に通ることになるのです。各地の集落内の道路など最たるもんですし、主要道でも国道439号線とか439号線とか439号線とか。なのにこのぐらいでビビってたらいけないので頑張って走っていると、ようやく視界が開けてきました。小島集落です。

 

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 今日はこちらの温泉に投宿します。9月から改装で長期休業とのことでしたが、ギリギリで間に合いました。

 

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 ちょっと読みにくいですが、こんなところにも中岡慎太郎の記念碑が建てられています。

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 部屋から外を眺めると、いかにも鉄道橋という鉄橋が視界を横切ります。実際、こちらは森林鉄道が走っていた小島橋です。今も残る遺構としては最も大きなもので、経済産業省の近代化産業遺産群にも指定されているとのこと。現在は舗装され、歩いて渡る分には全く問題ないようなので、渡ってみることにしました。

 

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 小島橋右岸。かつて材木を積み込んだ列車が往来した橋は、現在では生活道路の一部になっているようです。

 

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 現在は車が通れるスロープが繋がっています。この日は車両通行止めでしたが、軽自動車なら通れる幅はありそうです。それ以外の車で通れと言われても勘弁願いたいですが。

 

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 ちなみに、鉄橋を下から眺めるとこんな感じ。作りとしては他の鉄道橋と変わりないのですが、だからこそ、150メートル近くの長さがある鉄橋が山間地に早々に作られたことに感慨が浮かんできます。それだけ当時は材木の搬出で賑わっていたのでしょう。

 

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 橋に上がって、反対側を眺めてみました。手前から延びる道が、森林鉄道の軌道跡になるのでしょうか。

 

 

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 小島橋。あらためてみると長いです。また当時の森林鉄道の規格なので、幅は決して広くありません。これ、軽自動車でも無理ですわ私。

 

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 先程から、左右の道端にガラスの瓶が置かれているのにお気づきでしょうか。この日は夜にキャンドルナイトのイベントが予定されていました。見ると大きなキャンドルもところどころ飾られています。

 

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 キャンドルには花々が入れ込まれています。どうやって作るんでしょうね。

 

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 橋の途中から奈半利川を眺めてみました。この先さらに深い山が続いています。

 

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 川岸にはキャンドルで描いた柚子。瓶にも色がついています。

 

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 鉄橋を渡って左岸に来ると、今度は「リンテツ」の文字。

 魚梁瀬森林鉄道が全廃されてから半世紀以上、いかに高齢化率の高い高知の山間部とはいえ、当時を知らない世代も増えてはいるはずです。そんな中にあっても、昔の光を受け継ごうとする人々がいます。

 

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 夜に行われるライブのリハーサル中。イベントはイベントで気になったのですが、夕食の時間と重なってます。宿からもある程度は見聞きできるだろう、ということで、あえて外出はしないことにしました。

 

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 鉄橋を引き返します。こちらが今夜の宿。決して大きな施設ではないですが、檜風呂に露天風呂、家族風呂もあってくつろげます。ただ先にも書きましたが、今月いっぱいで休業し、大改装が行われるとのこと。はたしてどのように生まれ変わるのでしょうか。

 

(参考)魚梁瀬森林鉄道遺産Webミュージアム【国指定重要文化財】「小島橋」