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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

独鈷山青龍寺に行ってきたのですが

 

 高知とモンゴル、一見するとつながらがあまり無さそうですが(これが聞いてみると意外とあって面白いんですけどね)、それでも1つ、パッと思い浮かぶ方はいることでしょう。朝青龍の存在です。高知で相撲の基礎を学んだ彼の四股名の元となった独鈷山青龍寺、高知のモンゴル研究者たる私が訪ねないわけにはいきません。というわけで先日行ってきました。

 

 

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 当日はあいにくの天気。少し離れた海岸沿いの駐車場から歩きます。近くは海水浴場だったのですが、雨も降る中海に出ている子供たちがいてびっくりしました。

 

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 意外だったのが、青龍寺付近は結構観光化されています。ドライブイン的な施設に加えて温泉なんてのもありましたし。幼いころから小豆島八十八箇所(の一部)を見ているので、お遍路というと鄙びたイメージがあったのですが、どうもそんな場所だけでは無いようです。

 

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 昨今ではディープな旅にやって来る外国人観光客も増えているようで、こんな案内もありました。英語版の案内は剥がされていません。

 

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 というのを見つつ歩いていたのですが、一時止んでいた雨が、それも本格的に降ってきました!折り畳みの傘など申し訳程度にしかならない大雨、途端にずぶ濡れです。付近の写真を写そうにも、気ばかり焦ってどうにもなりません。

 

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 そんな中でも、傍らに咲くアジサイが心を和ませてくれる……と言いたいのですが、それに感じ入る心の余裕もなく。

 

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 そうするうちに何とか寺らしき建物が見えてきました。あと少し……ってほどでもない、足元が悪い中で、この距離が遠く感じます。

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 とはいえ何とか到着。写真では伝わりにくいですが、まだ降ってます。

 

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 青龍寺四国八十八箇所のうち第36番目の札所にして、弘法大師空海の建立によると伝えられる寺院です。

 

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 縁起によれば、弘法大師が唐から帰朝する際、恩師に報いるために、縁のある地に飛んで行けと願って東の空に独鈷を投げたところ、この地に刺さっていたのを見つけたことが、建立の由来だそうです。と聞いて高野山の縁起を思い出したのですが、お大師さん、世が世ならハンマー投げで室伏に勝てたかも知れません。

 

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 そういう間にも雨はとにかく降ってます。色鮮やかな三重塔ですが、落ち着いて拝観する状況ではありません。

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 山門の奥には本堂への階段が控えています。

 

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 この雨で足元はすこぶる悪く、煙って先が見えずと、気持ちが萎える要素満載。とはいえせっかく来たことですし、登ってみることにします。

 

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 何とか本堂にたどり着きました。この雨でも遍路道に出る人はいます。

 

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 本堂左手にあるのは大師堂。

 

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 居並ぶ地蔵尊西国三十三箇所を示すものが多いようですが、それ以外と思しきものも並んでいて、三十三箇所を再現したというわけでは、必ずしもなさそうです。

 一通り参詣を終えたのですが、問題は帰り。石段は上りより下りの方が危ないですし、ましてこの足元の悪さ。さらにずぶ濡れになるのはもう仕方ないとして、恐る恐る下りていったのでした。

 

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 ただ、何とか駐車場に戻り、しばらく進むと雨が止んでしまいました。相変わらず雲は垂れこめているものの、横浪黒潮スカイライン途中の武市瑞山像のところで降りてみると、傘の必要のない天気です。

 

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 そして、〆は須崎に着いて鍋焼きラーメン。この季節に変な話ですが、温まりました……

 

(参考)■ 四国八十八ヶ所霊場公式ホームページ:第36番 独鈷山 伊舎那院 青龍寺

■ 第36番札所 独鈷山 伊舎那院 青龍寺 | 高知県の観光情報ガイド「よさこいネット」